AI、IoTによって農業はどう変化した? 農水省が「スマート農業実証プロジェクト」参画のお米農家8件の動画公開 IoTやドローン等

農林水産省はスマート農業の社会実装を加速化するため、2019年(令和元年度)にスタートした「スマート農業実証プロジェクト」に参画する農業者(水田作)のうち、代表的な8名から実証効果や経験をインタビューし、とりまとめた動画を公開した。(記事内の画像はYouTubeよりキャプチャ)

スマート農業実証プロジェクトはロボット、AI、IoTなど先端技術を生産現場に導入・実証し、経営効果を明らかにし情報発信することで、スマート農業の社会実装を加速化することを目的とした事業。現在、全国148地区(令和元年度69地区、令和2年度55地区、令和2年度補正24地区を採択)において実証を行っており、今回の公表は、開始から1年以上を経た令和元年度採択の水田作を対象にしたもの。


北海道新十津川町「白石農園」

大規模/家族経営

■主な声
・農薬散布ドローンにより、従来と同じ時間で2倍の面積の作業が可能。

・スマート農機の活用により朝晩の労働時間が少なくなり、空いた時間を利用してトマト栽培へ注力し、収益を向上。

・スマート農機導入は確実に労力の軽減や効率化に繋がる。毛嫌いせずに挑戦する価値がある。






青森県中泊町「十三湖ファーム」

大規模/法人経営

■主な声
・自動直進可変施肥田植機では最初にA地点とB地点を登録すれば、風が強いときでも自動でまっすぐ進むので扱いやすい機械。施肥ではムラ直しもない。

・自分の目でみて感じる生育状況とデータでは、自分が思っていたのと全然違う。スマート農業技術を活用すればもっと多く作れる。




茨城県龍ヶ崎市「横田農場」

大規模/法人経営

■主な声
・栽培管理システムが算出する追肥の量が正しいのか疑問に思ったが、結果を見るとそれがなかなか良かったりした。自分たちの経験だけでは発想しないアイディアを提案してくれるところが面白く、役に立つ。

・新しい技術がより発展して現場に浸透することで(作業の効率化や収益性の向上が期待できることから)今後、一経営体1,000haとか2,000haという規模が現実となるのではないか、という雰囲気が出てきている。




茨城県下妻市「ライス&グリーン石島」

輸出/法人経営

■主な声
・作業工程の見える化により、関係者間の情報共有や(過去のデータに基づき)次の作業工程を組み立てることができるようになった。

・作業工程の「見える化」により(効率化を図ることで)コスト削減ができる。

・多収穫品種とスマート農業の活用により、競争力ある輸出用米生産に取り組みたい。




新潟県新潟市「米八」

大規模/法人経営

■主な声
・圃場の筆数が多く点在しているため、従前は間違えて代掻きや田植えを行うなどの間違いがあったが、営農管理システムの活用により、間違えず、だれでもその圃場に行ける。それが一番役に立っている。

・スマート農業技術に懐疑的だったが、実際に使ってみたら良くて手放せない。




石川県白山市「夢耕坊」

大規模/集落営農

■主な声
・農薬散布ドローンの活用により自動でムラなく行え、労働時間の削減ができた。また、身体の維持管理もしやすくなった。

・ドローンは日々経験を積んでいけば、60歳を超えていても十分に操作飛行が可能。

・実証を1年やってみて効果が出てきているので、周囲の農家にも広く勧めたい。




兵庫県養父市「Amnak」

中山間/法人経営

■主な声
・スマート農機によって、かなりキツイ労働が軽減(草刈り:9時間/人→80分/人)され、社員のモチベーションが向上。収量の確保や品質の向上が期待できる。

・昔ながらの農業も大事だが、スマート農業技術を取り入れて産地として生き残っていきたい。

・自社だけで山間地の農業を担っていくのではなく、集落の皆さんと共生しながら、持続可能な山間地における農業経営モデルを確立し、発信していきたい。





岡山県真庭市「寄江原」

中山間/集落営農

■主な声
(南北に長く、標高差もある地形の特性を活用し、極早生品種と中生品種でのスマート農業機械シェアリングを実施。)直進キープ付田植機を近隣の市町村でシェアリングを行った。1箇所で使うより減価償却費を大きく削減でき、稼働率も上がるので(スマート農業技術普及のために必要なコスト削減の)効果があると考える。




農業者向けのアンケート(リリースより引用)
上記の動画を視聴いただいた農業者の方を対象として、スマート農業に関する現状や課題について、アンケートを実施したします。スマート農業の社会実装を加速化させるための検討の参考とさせていただきますので、下記のURLよりアンケートにご協力宜しくお願いいたします。
https://www.contactus.maff.go.jp/affrc/form/smart_agri_survey200904.html
関連サイト
農林水産省

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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