ユカイ工学、ロボット活用ビジネスを支援する『BOCCO emo for Biz』実証実験・APIプラン新設 パートナー企業募集中

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構のレポートによると、サービス分野のロボットの国内市場規模は、ロボティクス技術の進化、コスト低減、活用方法の確立により、医療・介護・警備・生活分野への導入が進み、2025年には約2.6兆円へと拡大することが予測されている。昨今のコロナ禍の影響を受け、メディアでも非接触型のインターフェースや遠隔コミュニケーションにおける、ロボット活用への注目度が高まっている。

このような現状を受け、数多くのロボットやIoTプロダクトを企画・開発するユカイ工学株式会社は、感情豊かに人に共感するコミュニケーションロボット「BOCCO emo(ボッコ エモ)」を基に、各社のロボット活用ビジネスを立ち上げやすくするためのプランを新設した『BOCCO emo for Biz』を開設することを2020年9月8日に発表。同時に、同プログラムにおいて、企業毎にカスタマイズが必要な場合、優先的に同社の開発リソースを確保する「サービスパートナー」と、自社でシステム開発やデバイス提供を行う「テクノロジーパートナー」の募集も開始した。

BOCCO emo for Bizパートナーイメージ図




『BOCCO emo for Biz』パートナーについて

同社では『BOCCO emo for Biz』を多くのユーザーが利用できるよう、同プログラムを活用してビジネスを行うサービスパートナー、および、テクノロジーパートナーの2タイプのパートナーを募集している。

サービスパートナー

サービスパートナーは、「BOCCO emo」を自社のサービスやプロダクトと組み合わせて、住生活や業務利用の顧客へ提供することができる。同社はパートナー企業に対し「BOCCO emo」の活用に必要な支援(実証実験や事業化支援)を提供。同社やテクノロジーパートナーが提供するハードウェアやシステムと、自社サービスやプロダクトを組み合わせた、新たな価値を提案したい企業に適したパートナータイプだ。

テクノロジーパートナー

テクノロジーパートナーは、「BOCCO emo」そのものを顧客に提供する代わりに、サービスパートナーに対して「BOCCO emo API」を使用して、自社のソリューションを提供することが可能。デバイスやツールベンダー、システムインテグレーターに適したパートナータイプとなっている。



『BOCCO emo for Biz』の目的

「BOCCO emo」は既存モデル「BOCCO」の仕様(音声メッセージの送受信、センサー連携、リマインド機能など)に加え、音声認識機能、ハンズフリー対話、SIM/Wi-Fiの通信方式に対応、共感を生む感情表現、そしてAPI(Application Programming Interface/ソフトウェアやアプリケーション間をつなぐインターフェースの仕様)によるシステム連携を実現した次世代モデルのロボットだ。

「BOCCO」と「BOCCO emo」

コロナウィルスの感染リスクから、対面でのコミュニケーションが減少する中、感情表現豊かな共感型のロボットが家庭でも仕事場でも傍にいて、企業が提供するサービスやシステムと連携しながら、人々の生活やワークスタイルを豊かにすることを目指している同社は、今回のプログラムによって、企業毎のニーズや事業フェーズに合わせて対応することが可能になり、より多くの企業が、ロボットを活用した業務効率の向上や人材育成、収益改善を実現できるよう支援していくと述べている。



『BOCCO emo for Biz』プランについて

同プランは、従来、企業がロボットを活用する際に直面していた初期開発コストやシステム連携のハードルの高さを解決し、手軽にロボット活用をトライアルできる「実証実験プラン」や「APIプラン」を設置した。従来設置していた「事業化支援プラン」と合わせ、3つのプランから、企業のニーズや目的、事業フェーズに合わせて選択できる。


▼ 実証実験プラン

概要 サービスパートナー向けのプラン。ロボットの活用方法や提供価値を見極めるためのコンセプト設計や、フィールドワーク、プロトタイプ開発等を支援する。
提供内容 PoC(実証実験):〇/量産試作:-/APIの提供:△
価格(税別) 100万円〜

▼ 事業化支援プラン

概要 サービスパートナー向けのプラン。同社の開発リソースをフルに活用できる。
提供内容 PoC(実証実験):〇/量産試作:〇/APIの提供:〇
価格(税別) 1,500万円〜

▼ APIプラン

概要 テクノロジーパートナー向けに、各社のシステムやセンサ・ツールと連携するための「BOCCO emo API」を提供するプラン。サービスパートナー向けにシステム開発を支援したり、自社のセンサやツールを連携して提供することが可能。
提供内容 PoC(実証実験):-/量産試作:-/APIの提供:〇
価格(税別) 要問い合せ




『BOCCO emo for Biz』 新プログラムの説明会について

同社のロボットを活用したビジネスを検討中の企業向けに、同プログラムに関するオンライン説明会を開催する。

実施内容 1. 同社の事業紹介
2. BOCCO emoの特長について
3. BOCCO emo for Biz パートナー募集と新設プランについて
日時 第1回目:2020年9月17日(木)16:00~17:00
第2回目:2020年9月25日(金)13:00~14:00
第3回目:2020年10月1日(木)16:00~17:00
第4回目:2020年10月8日(木)16:00~17:00
開催方法 オンライン開催(Zoomを予定)
参加方法 下記URl(Peatix)より申し込み
https://bocco-emo-for-biz.peatix.com
備考 その他問い合わせは、下記問い合わせフォームより
ユカイ工学:問い合わせ窓口(https://www.ux-xu.com/contact-ja
BOCCO emo for Biz 詳細ページ
https://www.ux-xu.com/solution/docs/boccoforbizdl/




『BOCCO emo for Biz』活用シーンについて

相手が人間だと、ついイラっとしてしまうことも、感情表現豊かなロボットが話すとすんなり聞いてしまう、そんな不思議な関係性を、同社のロボットで構築可能。忙しい共働き世帯の親子のストレス軽減や、コロナ禍で外出を控えている高齢者の心の癒しや服薬リマインドによる健康促進などが期待できる。

住生活利用シーン

また、業務用でもコミュニケーションロボットの利用シーンは拡大可能だ。例えば、リモートワークが一般的になった現状で、いつも従業員の傍にいて、共感を生む感情表現とハンズフリー対話機能による会議の進行やタスク管理、社員の健康管理等を支援してくれる存在にもなれる。その他、ショッピングモールやホテル等の接客シーンでも、ロボットという物理的な存在であるメリットを活用し、店頭でのプロモーション(情報発信)やマーケティング活動(顧客情報の分析)への活用も考えられる。

企業向け利用シーン



採用事例

▼【BOCCO emo for Bizパートナーとして既に始動している企業】

● 事業化支援プラン
・東京ガス株式会社(子育て支援)、・矢崎エナジーシステム株式会社(トラックやタクシードライバーの安全安心を強化)、・合同会社ネコリコ(ホームIoTセンサと連携し、家族の心配事を軽減)
● 実証実験プラン
・沖電気工業株式会社(テレワーク環境での組織パフォーマンス強化)、・住友生命保険相互会社・株式会社三菱総合研究所(ロボットによる子育て支援に関する研究)、・ 株式会社ケアコム(病院における見守りロボットの開発)




「BOCCO emo」本体の主な仕様

「BOCCO emo」は販売中モデルのBOCCOの仕様(音声メッセージの送受信、センサー連携、指定時間発話や天気予報通知など)に加え、下記の機能が追加される。同社は、心地よい距離感で、長く共同生活を送れるロボット開発を目指しており、「共感」をきっかけにパーソナライズしていく機能を搭載予定だ。

BOCCO emo


追加機能

  
・高性能マイクアレイ、音声認識、音声合成
・共感を生む感情表現(首の動き、ほっぺの色、ぼんぼりの動き)
・対話機能(トリガーワード・シナリオベース)
・SIMモデル、バッテリーモデル(いずれもオプショ)


ハードウェア 外形仕様
寸法 95mm x 95mm x 141mm(ACアダプタなど付属品を除く、頭頂部突起含む) 
本体重量 320g (ACアダプタ、各種オプション仕様を含まず)



■【動画】BOCCO emo INTRODUCTION


BOCCO emo公式サイト
https://www.bocco.me/emo/
BOCCO emo for Biz 資料ダウンロード
https://www.ux-xu.com/solution/docs/boccoforbizdl/
関連サイト
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