国際宇宙ステーションISS「Bishop」船内でいよいよGITAI宇宙ロボットが活躍へ 模擬ISSでの技術実証動画を公開

宇宙ロボットスタートアップ企業のGITAIは、米国民間宇宙企業Nanoracks社と共同で、2021年度にISS(国際宇宙ステーション)の「Bishop」エアロック船内で、GITAIロボットによる汎用作業遂行技術実証を行う予定だ。

それに先駆けて、ISS Bishop船内でのGITAIロボットによる汎用作業遂行技術実証の「地上実証動画」(GITAI社内での模擬ISS Bishop船内で撮影したもの)を公開した。

■ Ground experiment of the GITAI robot technical demonstration inside the ISS Bishop planned in 2021

この技術実証では、GITAIが開発した宇宙用ロボットアーム「S1」をISSの「Bishop」エアロック船内に設置し、スイッチ・ケーブル操作等のISS船内作業を行う。また、宇宙用パネル組み立て等の宇宙組立作業もGITAIロボットアームS1で遂行する。

GITAIは、各宇宙領域で需要のある作業を遂行可能なロボットを実現していくことで、宇宙での作業コストを100分の1に下げることを目指す宇宙ロボットベンチャー企業。
主に、
1.宇宙ステーション船内外の作業
2.軌道上サービス(衛星への燃料補給・修理、宇宙デブリ除去サービス)におけるドッキング・修理・メンテナンス作業が可能な船外ロボットアーム
3.月面探査・基地開発作業の各領域の汎用作業のロボット化
を目指し、独自の汎用型宇宙ロボットの開発を進めている。



自律制御と遠隔操作の両方で行う

GITAIロボットアームS1による全作業は最初に「自律制御」によって実施し、その後にヒューストンのNanoracks社管制室からの「遠隔操作」によっても行なわれる。
GITAIが宇宙用ロボットアームS1に関する全ての開発を担当し、Nanoracks社は打ち上げ機会の提供、軌道上での運用管理、データのダウンリンクを担当。
Nanoracks社は、NASAとの宇宙法協定に基づきISSへの打ち上げ機会を提供する。NASAが宇宙用ロボットアームS1の輸送とISS のBishop船内への設置を担当するという。

GITAIは本技術実証を通して、宇宙で汎用的な作業を遂行可能な宇宙用自律ロボット技術の獲得を目指す。
また、この技術実証を通して培った技術を、軌道上サービスにおけるドッキング・修理・メンテナンス作業が可能な船外ロボットアームの開発や、月面探査・基地開発作業が可能な船外汎用作業ロボットの開発に繋げるとしている。

GITAI Founder&CEO 中ノ瀬翔氏のコメント

世界初の民間企業による宇宙作業ロボットの技術実証を世界有数の商業宇宙サービス提供事業者であるNanoracksと共同で実施できることを大変嬉しく思います。
これまでの宇宙市場では、宇宙の輸送手段の課題に取り組んでいる民間企業は多くいますが、宇宙の作業手段の課題に取り組む民間企業は多くありませんでした。
しかし、宇宙市場では今まさに汎用的な作業を安価・安全に遂行する手段の需要が急増しています。
私達が本技術実証に成功すれば、これまでよりはるかに安価で安全な汎用的な作業手段を宇宙市場に提供できるようになり、真の宇宙商業化時代の幕開けとなるとなるでしょう。

Nanoracks CEO Jeffrey Manber氏のコメント

Bishopエアロックで予定されている最初の商業プロジェクトをGITAIと共同で実施できることに感激しています。我々は、宇宙ステーションへの商業アクセスを増やし、これまで宇宙ステーションでは実施することができなかった複雑でカスタマイズ可能なプロジェクトを可能にするプラットフォームを構築することを目標にBishopを設計しました。Bishopエアロックは創造性のための場であり、GITAIのロボティクスが活気づき、驚くべき新技術を可能にするのを見るのが待ちきれません。

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ロボスタ編集部
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