5Gの体験や技術検証できる施設「5G X LAB OSAKA」ソフトバンクが「ソフト産業プラザTEQS」内にオープン

ソフトバンク株式会社は大阪市およびAIDOR共同体(構成:公益財団法人大阪産業局 以下、大阪産業局)、一般社団法人i-RooBO Network Forumと共同で、企業が5G(第5世代移動通信システム)の技術検証や体験を行える施設「5G X LAB OSAKA」(ファイブジー・クロス・ラボ・オオサカ)を2020年10月1日に大阪市の「ソフト産業プラザTEQS」内にオープンすることを発表した。

AIDOR(アイドル)共同体とは、大阪産業局とiRooBOによって構成された、テクノロジービジネス支援を目的とした共同事業体


5Gを活用した製品・サービスの検証などを無償で行える

「5G X LAB OSAKA」は5G関連ビジネスの共創を目的とした施設。2020年7月16日に締結した「5G関連ビジネスの創出に関する連携協定」に基づいて、ソフトバンク、大阪市およびAIDOR共同体の3者が官民連携で運営する。施設内には「展示・体験ルーム」と「検証ラボ」が設置され、企業は5Gのデモンストレーションを体験できる他、5Gを活用した製品・サービスの検証などが無償で行える。また、5G関連ビジネスの創出を目的として、開発支援やビジネスパートナーのマッチングなどのビジネスサポートも行われる。なお、「展示・体験ルーム」および「検証ラボ」の利用は法人を対象とした完全予約制となる。


5G X LAB OSAKAホームページより引用

3者は「5G X LAB OSAKA」の運営を通して、5Gの活用を検討する中小企業やスタートアップなどを支援するとともに、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を見据えながら、大阪における5Gを活用した新たな製品・サービスの創出を目指して取り組んでいく。


展示・体験ルーム

約240平方メートルの空間に5Gを活用した製品・サービス約20種類(10月1日時点)を展示し、5Gの技術を体感して新たなビジネスの発想を促進するためのスペース。災害復旧や工事の自動化、画像検査に役立つ各種ロボットアームや、工場の遠隔作業支援や建設現場での施工検証などに使えるMR(複合現実)デバイスを活用したソリューション、車両などを遠隔地から低遅延で操縦できるシステム、ニューノーマル時代を見据えた人の密集を回避するデジタルサイネージや移動型サイネージなど、多種多様な業種別の製品・サービスを展示する。デモンストレーションを含めて約1時間で見学・体験が可能。


デモンストレーションは一部の製品・サービスを除き、まず4G LTE環境などで実施。5Gを活用したデモンストレーションは、順次開始予定。
展示製品・サービス
PDFファイル


検証ラボ

試験用基地局を設置し、外部からの電場や磁場の影響を受けないように設計された「シールドテント」内で5Gや4G LTEを活用したロボットの遠隔操作の検証や、高速・大容量の機能を検証するスループット測定など、企業が持ち込んだ機器やアプリケーション(コンテンツ)の動作検証を行える(通信環境は5G(3.9GHz帯)、4G LTE(700MHz帯、1.7GHz帯、2.1GHz帯、3.5GHz帯)を利用可能)。また、開発スペースを併設している他、今後はスタッフによる技術相談や開発支援も行う予定。




ビジネスサポート

「5G X LAB OSAKA」は大阪市が設置するテクノロジービジネスの支援拠点である「ソフト産業プラザTEQS」内にあるため、同拠点が展開する各種支援メニューを利用することが可能。例えば、先端技術に関する講座の受講や専門家への相談が可能な「ビジネス開発プログラム」などに参加することができ、5Gを活用したビジネスを検討する場合は、ソフトバンクが技術サポートを行う。

また、5Gに関する研究会やセミナーを通した技術情報の共有、実証実験のサポートなどを行う他、ソフトバンクや大阪産業局のネットワークなどを活用し、ビジネスパートナーのマッチングもサポートする。

「5G X LAB OSAKA」利用予約はホームページから行うことができる。

関連サイト
「5G X LAB OSAKA」

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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