Amazonが自社ブランドに合わせて音声エージェントを作成できる「Alexaカスタムアシスタント」を発表 車載端末の動画を公開

Amazonは企業が自社ブランドに合わせたインテリジェントな音声アシスタントを構築するための新たなソリューション「Alexa Custom Assistant」 (以下、Alexaカスタムアシスタント)を日本を含む全世界で提供開始することを2021年1月15日に発表した。

AlexaカスタムアシスタントはAlexaのテクノロジーをもとに構築されており、自動車メーカーやデバイスメーカーなどさまざまな企業がAmazonの提供する音声AI技術を利用可能になる。これにより開発、構築、保守のための時間やコストなどに莫大な投資をすることなく、各社のブランド特性や顧客ニーズに合わせて独自のウェイクワード、音声、機能をカスタマイズして音声アシスタントを開発し、独自の音声サービスを構築することができる。

自動車メーカーのフィアット・クライスラー・オートモビールズ(Fiat Chrysler Automobiles)は、Alexa Custom Assistantを利用する最初の企業として、既に一部車種にFCAブランドの音声アシスタントを開発する計画を開始している。


各社ブランドのエージェントとAlexaの連携

動画の中でも紹介されていたが、各社ブランドの音声アシスタントとAlexaが協力して顧客の要求を満たすことができる点がAlexaカスタムアシスタントのユニークな機能。この機能は各リクエストが最も関連性の高い楽しい体験を提供できるアシスタントが制御する。たとえば、顧客がAlexaに「車の窓を開けて」と依頼した場合や、デバイスの問題解決方法を依頼した場合は、各社ブランドのアシスタントに制御されるが、顧客がブランドのアシスタントにオーディオブックの再生を依頼した場合、そのリクエストはAlexaとして制御される。



このようにブランドのアシスタントと並んでAlexaが存在することで、スマートホーム、エンターテインメント、雑学クイズ、ショッピング、フード&ドリンク、モビリティサービスなどに、何万ものAlexaスキルと統合したアクセスとして、音声エージェント機能が顧客に提供される。


ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム