自動運転ロボット「ラクロ」でお花見ツアー、高齢者向け施設で実施 参加者や施設スタッフの声をZMPが公開

株式会社ZMPはラクロシェアリングのイベントとして、免許不要で公道も自動走行可能な歩行速モビリティ「RakuRo」(以下、ラクロ)を中央区の介護付有料老人ホームの入居者に提供し、お花見ツアーを開催したことを発表した。


ラクロがお花見スポットを約1時間で巡る

お花見ツアーは桜が満開の3月23日から26日の4日間に開催。施設から約1km圏内の範囲に設定をしたお花見スポットを約1時間で巡るコースを参加者に提供した。同イベントでは予約枠満席となる22名の入居者が参加した。
参加者からは「長生きしてよかった、神様に感謝(90代女性)」「自分の住んでいる町を、普段歩いていたのとは違う視線で見られて新鮮だった。」といった声がきかれ、施設スタッフからは「とくにこの1年間は館内にこもりがちでイベントもできなかったので入居者様も喜ばれていました。助かります。」「昨年は見られなかった桜をみんなで見られて良かった。ここまで一人で歩いて(入居者様を)連れてくるのは難しいが、ラクロであればみんなでゆっくり楽しめる」等の感想が得られたという。



なお、今回のお花見ツアーではあらかじめ取得した高精度地図情報とラクロ本体のセンサーによる自動運転、障害物センサーによる歩行者や自転車との衝突を予防する安全走行、カメラによる信号機認識など、安全で快適なお花見をしながらの移動を提供した。


一人乗り車いすロボット「ラクロ」について

ラクロは笑顔やウィンクなどの豊かな表情と、声による挨拶やお願いといったコミュニケーションを周りの人と取りながら自動走行する一人乗り車いすロボット。本体に設置された複数のセンサーやカメラにより周囲を把握、監視し障害物を回避しながら安全に停止できる自動走行により目的地まで安心で確実な移動を提供する。時速6km/h以下で走行する電動車椅子として分類されるため公道での走行が可能。また、公益財団法人テクノエイド協会が運営する福祉用具情報システム(TAIS)にも登録されている。



ラクロはシニアカーや電動車いすとは異なり一切の運転操作が必要ない自律移動機能を搭載しているため、誤操作による事故を防ぐことでき、施設から目的地への移動やお散歩を担う安心で安全性の高いモビリティとして活用することができる。利用者はラクロに乗っている間は風を感じながら景色を見渡したり、写真を撮ったりと移動時間を運転に煩わされることなく自由に過ごすことが可能。


高齢者施設、自治体、その他事業者へ「ラクロ」を提供

ZMPは今回のツアーのように高齢者施設へのトライアル導入、自治体や様々な事業者によるスマートシティやスーパーシティへの自動運転による歩行速モビリティ実装にむけた実証実験を受け付けている。短期間での準備が可能で、安全性の確認、サービスやビジネス性の検証を実施できる。

<実証実験の準備メニュー>
1.事前相談・コンサルティング
自治体、事業者の方針をヒアリングし、実証実験内容をご提案

2.現地調査・地図作成
現地にてポイント確認と自動運転用地図データの取得

3.シナリオ開発・アプリ開発
取得したデータを基に走行ルート設定やサービスアプリ開発

4.実機走行テスト
現地にロボットを持ち込み走行テストとチューニング

5.当日の運営作業
安全に実証実験を行う体制を提供

6.まとめ・報告書提出
実証実験の結果分析や報告書の作成

準備期間:2日~3週間(実施内容により変動)
費用:120万円~ ※お問合せください

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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