田んぼの雑草を抑制する「自動抑草ロボット」の開発と販売で井関農機と有機米デザインが業務提携

有機米デザイン株式会社は有機農業の普及発展に向け開発する稲作用「自動抑草ロボット」の開発および販売等に関する業務提携を井関農機株式会社と締結したことを発表した。


有機米デザインが開発する自動抑草ロボット

自動抑草ロボットは有機米デザインが開発中の田んぼの雑草を抑制する自動ロボット。代掻き後の水田を自律航行して、水中を撹拌し泥を巻き上げることで光を遮り、土の物理性に影響を及ぼし、水面下にある雑草の生長を抑制する。これにより、除草剤を使わずに雑草が生えにくい状態をつくることで、除草にかかっていた労力を大幅に削減できる。数年以内の販売を目標に開発中。

【自動抑草ロボットの稼働動画】


井関農機との提携について

2050年カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現に向け、農林水産省の政策方針『みどりの食料システム戦略』が示され、その達成に向け有機農業の取組み面積割合を25%に拡大する目標が掲げられている。稲作における有機農業では除草作業が慣行栽培に対し時間も手間もかかることが課題であり、有機米デザインでは解決に向けて、自動抑草ロボットの開発を進めてきた。今回、井関農機と提携することにより、長年の農業機械事業で培ったノウハウを活かして性能評価や開発への技術サポート、及び、販売面で全面的なバックアップを受けることになった。これにより、自動抑草ロボットの早期社会実装を目指していく。

写真左から2番目が有機米デザイン 取締役中村哲也氏,3番目が代表取締役 山中大介氏、4番目が井関農機の縄田 幸夫取締役常務執行役員(つくば市にて)
提携内容
・開発提携
自動抑草ロボット開発における圃場実証試験、性能評価。開発技術サポート

・販売提携
自動抑草ロボットの早期販売に向けたマーケティング。販売及びアフターサポート
自動抑草ロボットによるスマートオーガニックシステムの構築およびユーザー指導

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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