都市連動型メタバースのガイドラインを策定する「バーチャルシティコンソーシアム」KDDIらが発足
KDDI株式会社、東急株式会社、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社、一般社団法人渋谷未来デザインは、誰もが安心して都市連動型のメタバース(以下、バーチャルシティ)を利活用するためのガイドラインの策定などを目的に、「バーチャルシティコンソーシアム」を2021年11月9日に発足したことを発表した。同コンソーシアムはKDDIが2022年春に展開予定のプラットフォーム構想「バーチャルシティ」などでの利活用に向けて、オープンに議論、調査研究を行い、ガイドラインの策定や情報発信に取り組む。
コンソーシアム発足の背景
昨今、「メタバース」と呼ばれるインターネット上に構成される仮想空間での生活やビジネスが注目され、「バーチャルシティ」においては実在都市と仮想空間が連動し、ともに発展していく新たなまちづくりを目指している。一方、「バーチャルシティ」の発展には、バーチャル空間と実在都市の両方の視点から、ステークホルダー間の諸権利の整理やコンプライアンス指針の策定など、課題解決のための仕組みづくりが必要になる。
4社はテクノロジーの進化に伴い消費や移動などの行動様式が変わりつつある中で、社会のニーズに適応したまちづくりを積極的に推進するべく、関係する自治体や管轄省庁とも連携し、同コンソーシアムでの活動を通じて日本発メタバースの発展と実在都市のさらなる価値向上を目指す。
バーチャルシティコンソーシアムの概要
「バーチャルシティコンソーシアム」は渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」の運営に基づくさまざまな知見をもとに、今後の他都市での類似モデル展開や新規ビジネス・技術開発など、日本発メタバースの発展に向けて、オープンに議論・調査研究を行い、ガイドラインの策定や情報発信することを目的とした組織。
【策定計画(予定)】
・「バーチャルシティ」への期待感へ応える取り組みの構想
・これまでの「バーチャル渋谷」の取り組みのスタディ
・「バーチャル渋谷」におけるステークホルダーや法規制・権利等の整理
・実在都市におけるステークホルダーや法規制・権利等の整理
■2021年12月
・「バーチャルシティ」と実在都市が連携するメリット・デメリット
例)景観・イベント・EC等
・「バーチャルシティ」上のコンプライアンスのあり方
■2022年1月
・「バーチャルシティ」上のコンプライアンスのあり方(続き)
・他都市展開にあたっての留意事項の整理
・ガイドラインの骨子
■2022年3月
・ガイドライン案
名称 | バーチャルシティコンソーシアム |
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設立 | 2021年11月9日 |
参画企業 | KDDI株式会社、一般社団法人渋谷未来デザイン、東急株式会社、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社(2021年11月9日時点 五十音順) |
代表 | KDDI株式会社 中馬 和彦 |
参画有識者 | デジタルハリウッド大学 学長 杉山 知之(工学博士) 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 主幹研究員 教授 研究部長 渡辺 智暁(Ph.D., マスコミュニケーション) SAKURA法律事務所 弁護士 道下 剣志郎 KDDI株式会社 / 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任講師 川本 大功(修士 政策・メディア) |
オブザーバー | 経済産業省商務情報政策局コンテンツ産業課 渋谷区 |
各社の主な役務 | ・KDDI 5Gや先端テクノロジーを駆使して、au版メタバースであるバーチャルシティの開発および技術やサービスに関する知見を共有する。 ・東急 ・みずほリサーチ&テクノロジーズ ・渋谷未来デザイン |
ホームページ | https://shibuya5g.org/research |
ABOUT THE AUTHOR /
山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。