【長野県初】市街地の一般公道をEV自動運転バスで走る社会実装実験 市民向け一般乗車予約受付中 アイサンテクノロジー

アイサンテクノロジー株式会社は、長野県塩尻市においてEV車両(電気自動車)を用いた長野県初となる「自動運転レベル2」の実証走行に協力することを発表した。走行距離は約3.8km、所要時間は約30分。

より暮らしが便利になる公共交通を目指し、一般財団法人塩尻市振興公社を代表団体とする自動運転車両やAI活用型オンデマンドバスなどの実証実験を2020年度より、株式会社ティアフォー、損害保険ジャパン株式会社とともに参加している。
同プロジェクトの2021年度の実証実験では、EV車両を用いて運転者が操作の責任を持った上で特定の条件下においてハンドルやアクセル、ブレーキなどの操作をシステムが自動で行う実証走行がおこなわれる。

タジマ社製のGSM8(手動運転車両/10名乗り)を自動運転対応車両に改造

同実証実験は、自動運転技術の実験とグリーンスローモビリティ(時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービス/該当車両も含めた総称)の実験を兼ねての実施につき、低速(時速約20km)で一般公道を走行する。

同プロジェクトでは、持続性の高い地域公共交通を構築するため、拠点内移動のオンデマンド化と拠点間移動を自動運転化し、双方をシームレスに接続し”塩尻MaaS”として官民連携体制で運営することとしており、同社は「このプロジェクトと連携することにより、更に実用的で公共交通に資する実証実験として、将来のレベル4の実用化を目指した取り組みを積極的に進めて行く」と述べている。



ドライバの担い手不足やニーズとの乖離が課題

2つのJR駅を中心にそれぞれ形成された市街地とその周辺に点在する農山村地域からなるコンパクトな田園都市である塩尻市は、コミュニティバスを中心とした地域公共交通が運用されている。しかし、ドライバの担い手不足や、移動ニーズと路線・ダイヤとの乖離等の課題解決を行うことが必要となっていることより、昨年度から自動運転車両やAI 活用型オンデマンドバス(のるーと)などの実証実験を行っている。今回の実験では、EV車両を用いた「自動運転レベル2」実証走行として、市民向けの一般試乗を行う。

▼ 実証実験概要

期間 2021年11月24日(水)~11月28日(日)
時間 午前9時頃から午後4時頃まで
走行ルート 広丘駅西口~無印良品/ツルヤ塩尻広丘店の区間
※試乗は往路または復路のどちらか一方となり、もう一方の移動は送迎車両が用意されている。
走行距離 約3.8km
所要時間 約30分
申込み方法 事前申込みが必要。詳細は同市ホームページより確認できる。
実施体制 全体統括:一般財団法人塩尻市振興公社、塩尻市
実証実験統括:アイサンテクノロジー株式会社
協力企業:株式会社ティアフォー、損害保険ジャパン株式会社 等
実験車両 タジマ社製のGSM8(手動運転車両/10名乗り)を自動運転対応車両に改造

走行ルート(塩尻市公式ホームページ内より)
詳細について(同市公式ホームページ内):
https://www.city.shiojiri.lg.jp/soshiki/10/16207.html

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