高速・低遅延通信技術で島外の購買者が現地のセリに参加 五島市がオンラインセリ市の実証事業を発表
2021年12月28日
By 山田 航也
五島市はオンラインセリ市の実現について、牛のセリ市で運用が可能かどうかを調査するため、高速・低遅延通信技術を利用したオンラインセリ市の実証事業を行うことを発表した。
実証に至る背景
セリによる取引は現地の市場において行われることが一般的だが、離島においては悪天候による交通機関の欠航等により、島外の購買者が現地でのセリに参加できない場合がある。そこで遠隔地にいながら現地の映像や情報をリアルタイムで確認できる仕組みを構築し、オンラインセリ市の実現可能性について調査することで、天候に左右されない取引機会の確保を目指す。
高速・低遅延通信技術を利用したオンラインセリ市の実証事業
同事業は国土交通省の「令和3年度スマートアイランド推進実証調査業務」を受託した「五島スマートアイランド推進協議会」が実施する。スマートアイランドとは、人口減少や少子高齢化による人手不足、移動手段の確保など、離島地域特有の課題を民間企業等が有する新技術(ドローン、IoTデバイス、AI、ロボット等)社会実装により解決する取組。五島市では「スマートアイランドとしての望ましい未来」を目指すため、2030年頃を展望した「五島スマートアイランド構想」を策定し、現在、構想に基づいた各種実証事業を行っている。
実証事業では高速・低遅延通信技術(エッジコンピューティング技術)を使用したオンラインによる映像を配信。大容量データの高速処理のためのネットワーク環境の構築し、映像の鮮明さや臨場感の検証する。なお、牛のせり市において、高速・低遅延通信技術(エッジコンピューティング技術)を使用した映像配信の試みは日本初となる。
令和4年1月13日(木)午後1時からJAごとう 五島家畜市場にて実施
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。
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