ソフトロボットの実用化を目指すソラリス社が1.6億円の資金調達 複雑な細管を可視化・点検 中央大学発ベンチャー

株式会社ソラリスは三菱UFJキャピタル6号投資事業有限責任組合、MSIVC2020V投資事業有限責任組合、国立研究開発法人 科学技術振興機構から合計1.6億円の出資を受けて、3回目の第三者割当増資を実施したことを発表した。累計調達額は3.7億円となる。
中央大学発のベンチャー企業「ソラリス社」について
ソラリス社は2017年創業の中央大学発のベンチャー企業。高出力で軽量かつ柔軟な軸方向繊維強化型・空気圧人工筋肉をコア技術として、腸管の運ぶ混ぜる機能を有した蠕動運動ポンプロボットやミミズのように動くことで複雑な細管を進むミミズ型ロボットなど独自技術を持ち、生物や生体の機能に学んだ柔らかいソフトロボットの最先端の研究成果の実用化を目指している。
同社は今回の調達資金を活用し、複雑な細管を可視化、点検するミミズ型ロボットおよび防爆性に優れ固液混相流体の混錬・搬送を行う蠕動運動ポンプロボットの製品化を促進し、インフラ・工場・プラント・ビル配管の点検・清掃や、化学品・食品製造現場や土木・建設現場の省人化など、多くの業界で嘱望されているソフトロボットの実用化を目指す。
蠕動運動ポンプロボット
独自開発の人工筋肉により腸管の蠕動運動の機能を再現することで、高粘度・固液混相流体の混合・搬送を実現している。蠕動運動ポンプロボットにより、化学品・食品製造現場や土木・建設現場の省人化を目指している。
ミミズ型ロボットについて
ミミズの蠕動運動を模倣し、人間や他のロボット機構では侵入が困難な細管内の走行および映像による可視化を実現している。ミミズ型ロボットにより、インフラ・工場・プラント・ビル配管の点検・清掃での実用化を目指している。
株式会社ソラリス
触った時の「つるつる」「ざらざら」を数値化する試験機 カトーテックが慶應義塾大学と5年をかけて実現 2021年秋から販売
煙突・タンク・配管内部などの狭所空間をドローンが点検する『SENSYN EXPLORER』センシンロボティクスが発表
弘栄ドリームワークス 立命館大学 生物知能機械学研究室が開発した配管内検査ロボット「AIRo」を実用化
芝浦工業大学が人工筋肉を高速振動させたスピーカーを開発 球形で全方位に響く ソフトロボットなどへの応用も
この記事を読んだ人におすすめ
関連する記事はまだありません
ABOUT THE AUTHOR /
山田 航也
横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。