NTTドコモ モバイル社会研究所は、2020年と2021年を比較したスマホ・ケータイのマナー動向の調査を実施、2022年2月2日に公表した。
調査の結果、歩行中にスマホ・ケータイを使用する割合(歩きスマホ)は、2020年から2021年にかけて10代では約7ポイント減少したものの、10~30代は過半数が歩きスマホしていた。
20代以下では女性、30代以上では男性のほうが歩行中のスマホ・ケータイの使用率が高く、「他人の歩行中のスマホ・ケータイ使用が気になる」と回答した割合は女性のほうが高かった。(2021年1月の調査)
歩行中のスマホ・ケータイ使用:10代では減少するも、10~30代は過半数が使用
年代別の歩行中のスマホ・ケータイの使用状況を2020年と2021年で経年比較した。その結果、20代以上では大きな変化は見られなかったが、10代では歩行中にスマホ・ケータイを使用する割合が2020年から約7ポイント減少した。これは良い傾向だが一方で、10~30代は依然として過半数の人が、歩行中にスマホ・ケータイを使用していることがわかったという。
20代以下では女性、30代以上では男性のほうが歩行中のスマホ・ケータイの使用率が高い
次に、性年代別の歩行中のスマホ・ケータイの使用状況を分析。その結果、20代以下では女性、30代以上では男性のほうが、歩行中のスマホ・ケータイの使用率が高かったことがわかった。40代、50代では男性のほうが10ポイント以上歩行中の使用率が高い結果となった。
「他人の歩行中のスマホ・ケータイ使用が気になる」割合は女性のほうが高い
また、他人の歩行中のスマホ・ケータイ利用が気になる人の割合を分析したところ、すべての年代において男性よりも女性のほうが、「気になる」と回答する割合が高かった。男女ともに高年層ほどその割合が高くなる傾向があり、50代以上では男女ともに約6割の人が、「気になる」と回答した。
リリースを通じて同研究所は「歩行中のスマホ・ケータイの使用は、大きな事故などにつながることもある大変危険な行為ですが、年代によっては過半数の方が行っています。引き続き、歩行中のスマホ・ケータイの利用の状況について調査していきたいと思います」とコメントしている。
調査概要
―「2020年一般向けモバイル動向調査」―
調査方法 Web
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 6,925
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2020年1月
―「2021年一般向けモバイル動向調査」―
調査方法 Web
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 8,837
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年1月
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