ドコモの6G「人間拡張」技術って何?綾瀬はるかさんがピアニストの⾓野隼⽃さんとシンクロ 新CM動画を公開

株式会社NTTドコモは2022年2月23日(水)より、女優の綾瀬はるかさんとプロピアニストの角野隼斗さんを起用した新CM「あなたと世界を変えていく。」人間拡張篇を全国で放映することを発表した。

新CMはカメラに目線を向けながら、流暢にピアノを演奏する綾瀬さんの姿からはじまる。すると画面は筋肉の動きなどの情報を取得するセンシングデバイスを腕に装着した角野さんがピアノ演奏をしている場面に切り替わる。角野さんの周りにいるのは角野さんの手の動きをセンシングデバイスで動作データに変換する研究者たち。



綾瀬さんがピアノを弾くことができていたのは、遠くにいる角野さんの手の動きを電気信号に変えて転送し、他者と共有できるドコモが開発中の「人間拡張」の技術を活用し、角野さんの動きとシンクロすることでピアノを演奏する少し先の未来の姿だった。


「もしも、ピアノを弾きこなせたら。そんな夢を、誰もが叶えられるようになるんです。」「新しい常識がはじまる予感」という前向きなナレーションで、これからの未来を予感させるようなCMとなっている。



「人間拡張」のプラットフォームを開発するNTTドコモ

NTTドコモ(以下、ドコモ)は6G時代の新たなコミュニケーションの1つとして、人の動きや感覚を他の人やロボットに伝送する技術「人間拡張」のプラットフォームを開発している。このプラットフォームがあることで、様々なデバイスとの連携を可能する。たとえばプロ野球選手の動きを子どもに転送するような場合に、骨格や体格の違いを計算して伝送することなどが可能になる。





新CMでは人間拡張技術によってできなかったことが、スキルをダウンロードしてできるようになる、いままでの常識が変わる世界がもうそこまで来ている、そんなワクワクするような世界観を楽しむことができる。

【15秒】「あなたと世界を変えていく。」人間拡張篇

【30秒】「あなたと世界を変えていく。」人間拡張篇

綾瀬さんからのコメント

今回のCMは、他の人の動きやスキルを、ドコモの仕組みを使用して私の腕につけたデバイスを通じてシンクロさせる人間拡張という少し先の未来の技術がテーマです。プロピアニストの角野隼斗さんの動きとシンクロして、私がピアノを弾いています。実際に、角野さんが手を動かすと私の手が動く、ということがとても不思議で6Gの時代にはこんなことができるようになるんだなと、とても驚きました。エンターテインメントだけでなく、この技術がどんどん進歩してくことで、医療技術などにも応用され社会に役⽴つのではないかなと思います。

「できなかったことが、スキルをダウンロードしてできるようになる」、いままでの常識が変わる世界がもうそこまで来ている、そんなワクワクするCMになってます。ドコモが変えようとしているワクワクする世界にも注目して、ぜひご覧ください。

角野さんからのコメント

「自分のスキルを誰かにシェアする」という夢のような企画で、未来の技術への想像を膨らませられて楽しかったです。デバイスをつけてスクリーンで自分の手の動きの筋電図を⾒ながら演奏するのも面白く、新鮮でした。綾瀬さんの前で演奏を披露するのはコンサートの時とは違う特別な緊張感がありましたが(笑)、ご⼀緒できて光栄でした。

元々理系の人間なので、「人間拡張」にはとても興味があります。同じような文脈で「AI」という言葉はよく使われますが、人間の技術が奪われるという負のイメージを持つ⽅も少なくないかもしれません。「人間拡張」というのは人間とテクノロジーが共存していくポジティブなイメージを感じてとても好きです。

僕はピアノを弾いている時、もう⼀本手や足があったらこんな表現もできるのになと思うことがあります。脳内で表現したいことがあっても、自分の身体の限界は超えることができません。こういった人間拡張の技術が進化していった時に、もし自分の身体が拡張されて今までできなかったことができるようになったら、もっと新しい音楽表現が生まれるんじゃないかとワクワクします。今後のドコモの技術開発にはとても期待しています。


「あなたと世界を変えていく。」人間拡張技術解説篇

Web限定動画「あなたと世界を変えていく。」 人間拡張技術解説篇 フルバージョン(1分28秒)

「人間拡張」とは人の動きや感覚を他の人やロボットに共有する技術。6Gの特徴的な技術の⼀つである超低遅延化の実現により、6Gでは神経の反応速度をネットワークの通信速度が超えるため、脳や身体の情報をネットワークに接続することにより、ネットワークで人間の感覚を拡張することが可能になると考えられている。

ドコモは「人間拡張」としてめざしている「身体のユビキタス化」、「スキルの共有」、「感情の伝達」、「五感の共有」、「テレパシー・テレキネシス」のうち、「身体のユビキタス化」および「スキルの共有」の実現に向けて、他者間の動作の共有を可能にするプラットフォームを開発した。人間拡張に関するプラットフォームの開発は世界初となる(2022年1月17日現在、ドコモ調べ)。

このプラットフォームは動作を把握する機器(センシングデバイス)で取得した動作データを、動作を再現する駆動機器(アクチュエーションデバイス)を通して人やロボットにリアルタイムに伝える際に、プラットフォームに接続する人やロボット同士の大きさや骨格などの身体データを比較し、身体データの差分を考慮して人やロボットを動かすこと、大きさや骨格の異なる人やロボット同士の無理のない自然な動作の共有、大きい動作をもとにきめ細やかな動作の再現などを実現する。また、デバイスはモバイルネットワーク経由でプラットフォームに接続できるため、さまざまな場所で人間の身体を拡張させることが可能となる。

人間拡張基盤のシステム構成

さらに、同プラットフォームに接続してセンシングデバイスで取得した動作データはプラットフォーム上に蓄積することができるため、蓄積されたデータを用いて、過去の人の動作を現在の人で再現することも可能。過去や現在といった時間に縛られずに動きを再現できるため、熟練した技術を必要とする分野における後継者不足や技術継承などの社会課題解決への貢献も期待できる。

加えて、パートナー企業のさまざまなデバイスの相互接続も可能にしている。ドコモはデバイス開発者向けに同プラットフォームに簡易に接続できる開発キット(SDK)を提供することで、連携するセンサーやアクチュエーションに関する技術を持つパートナー企業を増やし、同プラットフォームの付加価値向上と商用化に取組んでいく。

さらに、同プラットフォームを動作の共有だけではなく、感情の伝達や五感の共有にも拡張していくことで、多様性の享受やハラスメントなどの社会的課題の解決にも貢献し、⼀人ひとりが輝き、寄り添いながら、あらゆる可能性が広がっていく社会“Wellbeing Society”を目指す。


ブランドスローガンを2021年7月に一新

ドコモはイノベーションにより新たな生活価値やライフスタイルを生み出し、社会を大きく変えていこうという想いから2021年7月19日(月)より、ブランドスローガンを「あなたと世界を変えていく。」に⼀新した。同社はこれまで培ってきたテクノロジーをオープンにすることで、あらゆる「あなた」と⼀緒に、さまざまな領域においてイノベーションを起こし、新たな世界を実現したいという挑戦への想いを、ブランドスローガンとブランドステートメントで表現した。

ブランドステートメント
ドコモがこれまでやってきたこと。それは、世界を変えるための土台づくりでした。日本中の人やモノや街や、あらゆるものが高品質のネットワークでつながり合う。私たちには、使う誰もが信じられる場をつくりあげてきた、という自負があります。いまこそ、この⾒えない土台の上に、胸のときめく新しい生活や社会を、つくりあげていくとき。けれどそのすべてをドコモだけで実現するのは、もちろん不可能です。だから「あなた」と妄想したいのです。企てたいのです。実現したいのです。

世界を驚かせるエンターテインメントを。
格差のない教育や医療のかたちを。
孤独という言葉がなくなる生活を。
0歳も100歳も、誰も取り残されることなく、上機嫌で暮らせる街を。
テクノロジーをオープンに。あなたと世界を変えていく。

それがドコモの新しい挑戦です。

関連サイト
NTTドコモ

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム