308号室の温度が30℃を越えているよ!「Kebbi Air」と「いまイルモ」が連携 介護施設で実証実験を予定

IoTによる見守り支援システム「いまイルモ」を提供する株式会社ソルクシーズは、コミュニケーションロボット「Kebbi Air」を使った新しい見守りシステム「いまイルモ Kebbi Air」(仮称)を開発したことを発表した。同システムは2022年春より、介護施設での実証実験を開始する予定。


見守り支援システム「いまイルモ」と「Kebbi Air」が連携

「いまイルモ」は2013年にスタートしたIoTによる見守り支援システム。多機能センサーから得た日々の行動をデータ化し、兆候を“見える化”する。独り暮らしの見守りをはじめ、高齢者住宅、介護施設など様々なシーン向けにカスタマイズし、“いまイルモシリーズ”として提供している。


「Kebbi Air」はNUWA ROBOTICS社が開発したコミュニケーションロボット。画像認識、音声認識・合成、人感センサー、タッチスクリーン、タッチセンサー、チャットボットなどを搭載し、AIサーボモーターで制御した可動部による滑らかなジェスチャーと、ディスプレイに表示した多彩な表情でコミュニケーションをとることができる。

「いまイルモ Kebbi Air」は通常機能「安否通知」「温度通知」「湿度通知」「バイタル通知」「ドア通知」などに加え、通知を音声で知らせるなど、高齢者住宅、介護施設などの介護従事者向けの機能を追加したもの。2022年秋から介護従事者向けに販売を開始し、薬の飲み忘れなど設定した時間に言葉を発する「時報」などのオプション機能を順次追加する予定。



施設入居者を24時間見守る「いまイルモ Kebbi Air」

ソルクシーズによると介護現場でのコミュニケーションロボットの活用は癒しなどを求めたレクリエーションに限定されると思っている人が多く、「かえってスタッフの負担が増えるのではないか」「業務負担を軽減・効率化できるか」といった相談を受けることがある。

「いまイルモ Kebbi Air」はこのような心理的なことだけではなく、施設入居者の起床やトイレのタイミングなどを24時間見守るので、スタッフの見回り業務の軽減が期待できる。また、集積したデータを使って、健康状態を“見える化”することで、体調変化の早期発見に繋がった事例も複数あるという。ソルクシーズは得意とするシステム開発分野に加え、数多くの介護現場をサポートしてきた専門スタッフにより総合的にサポートしていく。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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