日本科学未来館は、特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」が2022年3月18日(金)にはじまった。会場には国内展覧会史上最大規模となる、約90種130点のロボットが集結する。
中でも注目なのが、本邦初公開で登場したソニー・インタラクティブエンタテインメントが展示している小型のヒューマノイドロボット「EVAL-03」(イー・ブイ・イー・エル)だ。
カメラで撮っている人物のポーズや動作をリアルタイムで解析し、小型のロボットがバランスをとって、ポーズを追従して倒れずにキビキビと動くデモは必見。
解析速度と速さと、それに反応するレスポンス性、更には高精度のバランス性能は驚くべきデモとなっている。
反応速度や動きのエグさは動画でないと伝わらないので、ぜひ動画も見て欲しい。
■動画 ソニーのPlayStaionチームが人型ロボットを初公開
身長は約30cm、26軸、IMUジャイロ、足裏に荷重認識センサーを搭載
身長は約30cm、関節数26個(26自由度)。二足歩行デザインをこの小型サイズに凝縮し、比較的パワーのないサーボモーター(アクチュエーター)で、この反応と動き、バランス性能を実現しているのは驚きだ。
同社の担当者によれば「これだけ激しい人の動きにも素早く追従して、バランスをとって倒れずに動き続けるための安定化制御を強力に効かせている。そこがこのプロジェクトの研究のひとつ」と語った。
足裏には、どこに重心がかかっているかを検知するセンサーを搭載。ただの四角い足裏ではなく、正確に荷重移動を認識するしくみが取り入れられている。
PlayStationでお馴染みのソニー・インタクティブエンタテインメントが「EVAL-03」を開発しているので、現aiboとは開発チームは異なるが、もともとソニーで旧「AIBO」や二足歩行ロボット「QRIO」の開発メンバーは参加している。
ゲームのキャラクターの動きをリアルに実現したいという思いからこのロボット開発を行っているという。要素技術としてゲームデバイスやメタバースへの応用も期待できそうだ。
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。