ソニーがテレプレゼンスシステムを開発 ソニー銀行のリモート相談で実用化、住宅ローンや資産運用の対面相談をリモートで実現

ソニー銀行は2022年3月14日よりソニーストア大阪において、ソニーグループR&Dセンターが開発し、SREホールディングスが提供するテレプレゼンスシステム「窓」を活用したリモート相談を開始したことを発表した。

ソニー銀行は遠く離れた場所でも「あたかも同じ空間」にいるかのような体験が可能なソニーの最新鋭技術を搭載した「窓」による資産運用・住宅ローンのリモート相談を導入することにより関西圏の対面相談を希望する人の要望に応える。なお、同機器の導入は、金融機関では初となる。


トライアル実施から本格導入へ

新型コロナウイルス感染症の発生・拡大をきっかけにデジタルチャネルの必要性が増してきた一方、住宅ローンや資産運用についてはその人の人生に関わる重要なことであり、対面相談を希望する人が多いことから、ソニー銀行では「窓」を活用したリモート相談のトライアルを2020年12月から半年間ソニーストア大阪にて実施した。
 


「窓」を活用したリモート相談イメージ

その結果、利用した人から「対面のような臨場感・安心感がある」「画質・音質ともに自然」などの声があり、継続して利用したいと好評のことから今回導入する。なお、「窓」を構成する機器はトライアルの際に得た利用者からの声を参考に相談ルーム内の環境とより一体化したデザインで部屋の中に溶け込むようなイメージへと改良を重ねた。

利用者はソニーの直営店であるソニーストア大阪に設置された「窓」を通じて、ソニー銀行CONSULTING PLAZA(東京)のアドバイザーに住宅ローンや資産運用について相談できる。相談はプライバシーに配慮したブースで完全予約制のため待ち時間なく利用できる。予約はソニー銀行のサービスサイトより受け付けている。


テレプレゼンスシステム「窓」について

ソニーグループ株式会社R&Dセンターが開発し、SRE HDが提供する「窓」は4K超解像技術やコミュニケーションに最適化した視認性制御技術、および空間性を感じさせるノウハウを活用することで、離れた場所にいる相手の存在感や空間の雰囲気を感じさせることができる。また、ステレオエコーキャンセルをはじめとする音声処理技術やその場の状況に応じて、心地良いつながり感を提供するインタラクションおよびAI技術などを統合することによって離れた場所同士であっても自然なコミュニケーションを実現する。

SRE HDはコロナ禍において高まった非対面/非接触ニーズに対するソリューションとして、テレプレゼンスシステム「窓」を教育、医療福祉などさまざまな業界に提供してきた。また、同システムを活用した対応や案内などの施設オペレーションを効率化・高度化するDXソリューションを不動産をはじめとする幅広い業界に提供している。今後も最先端技術を活かしたソリューションを幅広い業界に提供していくことで業務支援や課題解決に努め、産業のDXや活性化に貢献していく。


【各社が提供するサービス】

ソニー銀行 コンサルティングサービスの実施
ソニーマーケティング 相談場所(ソニーストア)の提供
SREホールディングス テレプレゼンスシステム「窓」の提供
ソニーグループ(R&Dセンター) テレプレゼンス技術の提供

ソニー銀行はソニーグループで金融事業を担うソニーフィナンシャルグループの一員として、ソニーが有するテクノロジーの活用やグループ内協業などを通じ、より質の高いサービスの提供に努めていく。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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