出資賞金総額1,000万円!埼玉県深谷市が「農業課題を解決するアグリテック企業と技術提案」を募集開始
株式会社マイナビが運営する農業総合情報サイト『マイナビ農業』は埼玉県深谷市が主催する農業の課題解決につながるビジネスコンテスト「DEEP VALLEY Agritech Award 2022」の応募受付を2022年5月9日(月)より『マイナビ農業』内の特設ページにて開始したことを発表した。
同コンテストでは深谷市の農家がすぐにでも手を伸ばせる技術から、近い将来に実用可能な技術まで、魅力的な提案を幅広く募集している。なお、マイナビ農業は「アグリテック集積都市DEEP VALLEY」推進パートナーとして同コンテストの運営事務局を担当する。
農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、テクノロジーを活用した革新的な農業のこと。
埼玉県深谷市が全国の「アグリテック企業」を全面支援
今年で4回目を迎える「DEEP VALLEY Agritech Award 2022」は「輝く農家の笑顔が見たい」をキャッチフレーズに、深谷市の農家が抱える課題を解決するテクノロジーを全国から広く募り、農業課題の解決に貢献する企業・技術を表彰する。過去の最優秀賞受賞企業では深谷市内での実証実験を始動し、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構「スマート農業実証プロジェクト」の採択につながった企業もある。深谷市はコンテストを通じて、農業に関わる多様な企業がつながりあい、アグリテック企業が集積するスマート農業のまち「アグリテック集積都市 DEEP VALLEY」の実現を目指している。
過去受賞企業の実績と現状
「DEEP VALLEY Agritech Award 2020」で最優秀を受賞した株式会社レグミンは令和3年度「スマート農業実証プロジェクト」に採択された。また、「DEEP VALLEY Agritech Award 2021」で最優秀賞を受賞した、株式会社Rootは2022年2月より深谷市内で実証実験を開始している。
【株式会社レグミン】
株式会社レグミンは本社機能を深谷市へ移転し、自律走行型ロボットによる農薬散布を行っている。深谷市へ本社機能を移転以降、市内圃場での実証実験を積み重ね、今年から本格的に有償サービスを開始した。また、2021年には国庫事業であるスマート農業実証プロジェクトに採択された。今後は、農薬散布ロボットに留まらず、ソリューションの幅を広げていくため、日夜研究開発を進めている。
レグミンの自律走行型農業ロボットが深谷ねぎの農薬散布で実用化 「NVIDIA Jetson AGX Xavier」搭載、高精度の自動運転を実現
自律走行型農業ロボットを開発するレグミン、埼玉県深谷市で農作業受託サービスを加速 第三者割当増資も実施
【株式会社Root】
株式会社Rootはスマートグラス用AR(拡張現実)農作業補助アプリを開発し、圃場作業時間や手間などのコスト削減を実現している。2022年2月から深谷市内の農業法人にて実証実験を開始。圃場でのテスト・検証・開発を繰り返し、今年中の有償サービス開始を目指している。また、今年4月には国のスマート農業技術の開発・実証・実装プロジェクト「戦略的スマート農業技術等の開発・改良」の採択課題のひとつとして決定した。
募集・応募要項
応募対象部門 | ●現場導入部門 アワード終了後1年以内を目処に、深谷市での実証事業が開始できる解決策を募集。解決策は既存の製品・サービスのみの提案ではなく、深谷市の農業現場の課題解決に重点をおいた提案を求める。 ●未来創造部門 |
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審査方法 | 一次審査は書類審査、二次審査、最終審査はオンラインでの実施を予定。 |
応募資格 | 受賞後に深谷市の農家が抱える農業課題の解決や改善に向けた取組みを実施できる個人・法人(応募者の所在地については深谷市内外を問わない)。 |
各賞 | ・出資賞金総額 最大1,000万円 ・最優秀賞(現場導入部門)1件 ・最優秀賞(未来創造部門)1件 ・協賛企業賞 ※出資金額については、出資可否を含め受賞者との協議の上決定する。 ※出資金は各部門で最優秀賞を受賞した2者を含め総額1,000万円を上限とするが、深谷市からの1者あたりの出資金額は対象者の資本金額の4分の1未満を上限とする。 ※協賛企業が確定した後にコンテスト特設サイト上にてお知らせする。 |
応募方法 | 応募要項を必読の上、サイト内の応募フォームよりエントリー ・応募サイト及び本コンテスト特設サイト https://agri.mynavi.jp/deepvalley_agritechaward/ |
スケジュール | ・プレエントリー:5月9日(月)12:00~6月5日(日)17:00〆
・エントリー:6月6日(月)12:00~7月8日(金)17:00〆 ・一次審査(書類審査):7月11日(月)~7月19日(火) ・二次審査(プレゼン審査、面談):9月10日(土)、9月11日(日) ・最終審査(面談):10月27日(金)/会場:オンライン開催(想定) ・事業化に向けた支援開始:11月~ ・授賞式・情報交換会:12月20日(火)/会場:深谷市役所 ※応募状況等によっては、スケジュールを変更する場合がある。最新スケジュールは、コンテストサイトにてお知らせ。 |
深谷市長からエントリー企業に向けたメッセージ
日本が健康長寿社会を迎える中、農業の果たす役割はますます重要になっています。アグリテックコンテスト開催に当たり、私たちは「ここから新時代の農業を発信していく」との思いを強くしています。これからの農業は、工業や商業と連携することで、きっともっと面白いことが実現できるでしょう。本プロジェクトでは一次産業から三次産業までが一つの屋台骨の中に集合し、地域を変革できることを実証したいと考えています。農業を中心に「こんな素敵なことができた」と誇れることが私の夢であり、目標です。そしてこのチャレンジが確かな成果に結びついた暁にはこれを「深谷モデル」として全国に発信していきたいと思います。
私たちが目指すのは「元気と笑顔の生産地 ふかや」です。アグリテックコンテストを軸に農業の力で、まち全体を活気づけ、本物の農業のまち、人々の笑顔をつくります。ぜひ多くの方に参加いただき、夢の実現に向け知恵と力を結集したいと思います。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。