ソニーのロボットトイ「toio」を活用したAIコンテンツが公開 『AIロボ「迷キュー」に挑戦』『toio AIロボットサッカー』

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は子どもの創意工夫を引き出すロボットトイ「toio」(トイオ)を活用した二つのAIコンテンツが、2022年5月11日に公開されたことを発表した。


初心者向けコンテンツ『AIロボ「迷キュー」に挑戦』(ベータ版)

子どもやまだAIのことがよく分からないという人がゲームを楽しみながら直感的にAIの仕組みを理解することができる迷路パズルゲーム。絶対位置検出による何度でも正確に動ける特性を活かしたtoioをAIロボとみなし、ゲームの中でプレイヤーがこのAIロボとパズルバトルを行うことで、AIが学習していく様子を理解することができる。



ゲームは4つのモードから構成され、子どもでもステップを踏みながらAIの仕組みを理解することができる。

「あそびかた」モード
AIロボがゲームのルールをプレイヤーに語りかけながら解説する

「迷キューとバトル」モード
プレイヤーが実際にAIロボとパズルバトルを行うことで、AIロボの賢さを体験できる

「かいせつ」モード
AIロボが学習していく過程を動画やアニメーションと共に解説する

「チャレンジ」モード
プレイヤー自身がAIロボを育てて、迷路パズルに挑戦させることができる

【『AIロボ「迷キュー」に挑戦』(ベータ版)に必要な機材】
・toioコアキューブ2個(toio本体の製品に2個同梱している)

・『トイオ・コレクション』に付属するプレイマット(toio専用コンテンツとして販売されている製品。AIロボ「迷キュー」をプレイするには同製品が必要。)

・パソコン(Windows 10 64bit / macOS 10.13以上)

・Web Bluetooth対応ブラウザ(Chrome v63以上、Edge v15以上)


モリカトロン株式会社について

『がんばれ森川君2号』『ジャンピング・フラッシュ』『アストロノーカ』『くまうた』など数々のゲーム制作、そして「ウゴウゴ・ルーガ」などのCG制作でも著名な森川幸人氏が設立した、日本初のゲームAI専門会社。ゲームAIの研究開発を中心にWebメディア「モリカトロンAIラボ」の運営、技術情報の発信といった3つの事業を展開し、ゲームAIにおける最先端の研究と情報発信を行っている。




学生・研究者向けコンテンツ『toio AIロボットサッカー』

「AI・人工知能EXPO 2021 【春】」のギリア株式会社ブースのデモ展示で大きな反響があった、Unity ML-Agentsとtoioによるサッカーロボットの強化学習である『toio AIロボットサッカー』がGitHub上で公開された。『toio AIロボットサッカー』はtoioで人工知能による3対3のサッカー対戦を行うアプリケーション。Unity上でサッカーのシミュレーションを行いAIを学習し、そしてその学習したAIが現実世界のtoioを操作し開発用プレイマットをつなぎ合わせたコート上でサッカーを行う。


同コンテンツはAIプログラミングの知識のある人、また勉強中の人を対象とし、強化学習やコンピュータ上でのシミュレーションでのAIの学習、そして現実世界のロボットの操作をソースコードを通して体験できる。

【コンテンツに必要な機材】
・パソコン(Mac/Windows)※Mac推奨
・toioコアキューブ6台
・toio開発者用 プレイマット(スイッチサイエンス社のtoioライセンス製品で、同社のECサイトで販売)
・Webカメラ / 固定する三脚
・外壁(ブロックなど)
・ゴルフボール(オレンジ)
関連サイト
AIロボットサッカー



ギリア株式会社について

「ヒトとAIの共生環境の実現」を目指して、社会や暮らしの様々な場面において、AIによる能力拡張を実現し、課題解決や効率化だけでなく、AI技術による喜び・発見・感動体験を提供することをミッションとして、最先端の深層学習技術をあらゆる人が自在に使いこなせるトータルAIソリューションプラットフォームの開発を行っています。

関連サイト
ギリア株式会社

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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