マクニカが脳波を読み取る「ブレインテックAI」を展示 感情読み取りやビジネス活用のユースケース紹介も

マクニカが「AI・人工知能EXPO」でブレインテックAIを展示した。ブレインテック(BrainTech)とは「Brain」(脳)と「Technology」(技術)を融合した言葉。
脳の状態を解析することによって、脳の働きの物理的なメカニズムを明らかにするとともに、脳のメカニズムを様々なアプリケーションやサービスに生かしていく活動やビジネス領域のことを指す。脳の分野はまだまだ謎が多いが、その世界に果敢に挑戦する研究が世界的に行われている。

マクニカはブレインテックAIのギアやユースケースを展示

マクニカの「ドライビング×ブレインAI」のデモブース

マクニカの今回の展示では、ブレインテックを単なるR&D、研究開発にとどめず、ユースケースに結びつけて紹介しているところが特徴的だった。


「ドライビング×ブレインAI」のデモ

運転中の脳波から集中度を測定する「ドライビング×ブレインAI」のデモ。運転に集中しているかどうか、携帯電話を見ながら運転した場合の運転と他の作業への集中度を計測するデモに参加できた。

脳波計測用のヘッドギアを付けて運転体験

7つの脳波計センサーが搭載されている。


2つの集中度が計測できる。運転に集中度を計測した後、スマホを操作し始めるとどのような変化が見られるか。


将来的にはこの技術を活用して、自動運転時の快適さや不快さ(速度の速さや車間距離の短さ等)など、自動車以外では文字で読むのと聞くのとではどちらが理解力が高いのかなど、感情把握や学習面での活用も期待できるという。

また、「ドライビング×ブレインAI」のデモの他にも、感情をブレインAIで読み取る体験デモも行われていた。





ブレインテックをビジネスに応用するユースケースを紹介

ミニステージでは、多種多様なブレインテック用のデバイスを展示。

左からヘッドセット型、ヘッドホン型、シール型

実際のユースケースでのAI活用事例も紹介された。動画はカーナビメーカーがブレインAIを活用した事例を紹介したプレゼンテーション。

■ブレインテックAIをビジネス活用したユースケース紹介

ブレインテックは、未来のインタフェースとして研究がすすめられている。今後、様々な企業から様々なテクノロジーが発表され、見られるだろう。マクニカはユースケースを絡めてその先陣を切った。

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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