AI技術をロボティクスに実装し社会課題の解決を進める株式会社ロビットは、食品等不定形物のカット系加工の自動化を進める「CUTR」(カトル)のソリューション提供を開始したことを発表した。
提供の背景
レタスのような食品の加工工程では芯のような不可食部を取り除く工程が必須になるものがあり、機械的に不可食部を除去すると歩留まりが大きく低下してしまうものが多い。そのため、人手による不可食部の除去をせざるを得ず、過酷な作業内容・人件費負担・新規採用や育成の難しさなど当該産業や企業にとって自動化が待ち望まれている事業領域。
株式会社ロビットはこれまでも認識や取り扱いが難しかった食品等に対して高速・高精度な検査を実現してきたAIやハードウェアからなる「TESRAY for food & agri」、AIによるロボット制御技術を活用したピッキングソリューションの「PIQ」、雪国まいたけ社におけるカット工程の自動化を実現したAI自動カットロボットなどのコア技術を基に、食品等不定形物の柔軟な切断や不可食部の除去などにAIアルゴリズムの最適化と現場に求められる処理能力や耐候性を備えたハードウェアで加工工程の自動化を実現する。
「CUTR」(カトル)の特徴
・ベテランの作業員のように効率的な切り方を個々の加工対象に合わせてAIが柔軟に決定し、歩留まりの最適化が可能
・AIが決定した切り方に合わせて、カット範囲やカット位置を個々の加工対象に合わせて変化させることの出来る特許出願済みのカット機構
・しきい値を調整することで不可食部等の除去率を変更することができ、日々の運用に即してカット方法を柔軟に変更可能
・加工対象の把持や除去部位の廃棄など、カット加工の前後工程にも対応
・レタスの芯除去を始めとした様々な加工対象・加工方法に対応可能
FOOMA JAPAN 2022(国際食品工業展)に出展
一般社団法人日本食品機械工業会が2022年6月7日(火)~10日(金)に東京ビッグサイトにて主催する『FOOMA JAPAN 2022』の2J-46ブースに出展。ブースではレタスの芯除去を対象としたCUTRの実働デモに加え、アーモンドの検査・選別を対象とした色彩選別などでは対応出来ない複雑かつ曖昧な異常にも対応した「TESRAY for food & agri」の実働デモなども展示する。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。