LexxPlussが自動搬送ロボットの技術情報を無償公開 パートナー企業を募集 「Open Source Industrial Roboticsプログラム」

株式会社LexxPlussは「Open Source Industrial Roboticsプログラム」を開始し、自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」をはじめとしたロボティクス・オートメーション製品の技術情報を法人のパートナー向けに無償公開した。プログラムに登録したパートナーは同社が運営するプログラムサイトにて公開される技術情報をロボット製造や技術開発などあらゆる用途に活用できるようになる。


プログラムを公開する背景

今までの産業機械製品はハードウェアに付加価値の源泉があり、モノづくり企業の多くはそれを守りながらビジネスを拡大してきた。一方でユーザー側から見ると製品の導入・運用に際し、情報がブラックボックス化されていることから、非効率なカスタマイズ対応やメンテナンスなどを強いられるケースが後を絶たなかった。

IoTや自動運転技術の成熟に伴い、その前提が大きく崩れるとLexxPlussは考えている。ロボティクス・オートメーション製品はソフトウェアとハードウェアがいずれも重要なファクターを占める。同社のみならず、顧客に一番近いパートナーがサービス提供することで、ロボティクス・オートメーション技術の汎用性、メンテナンス性、信頼性を高め、自動化ソリューションのインフラ化に貢献できると考え、情報公開に踏み切った。


これにより各パートナーは独自にロボットを製造・販売したり、既存ソリューションと組み合わせて物流倉庫や工場現場に提供するなど、新しい可能性を開拓できる。同社はロボット統合制御システム「Konnectt」のサービス提供を担い、パートナー企業の協力のもと、自動搬送ロボットの爆発的な普及を目指す。




無償公開するプログラムについて

Open Source Industrial Roboticsプログラムは、LexxPlussが開発するロボティクス・オートメーション製品の技術情報を機械メーカーやSIerなどのパートナー企業に無償公開し、自由に活用できる取り組み。具体的には自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」や現在開発中の自動移載システム「Luft-Conveyor」などのメカ設計、エレキ設計、組み込みソフトウェア、API等に関わる技術情報を公開している。また、製造・品質プロセスについても順次公開を予定している。


これらの情報は全て同社が運営するプログラムサイトからアクセスすることができる。プログラムに参加したパートナー企業は、技術情報を自由に閲覧・ダウンロード・改変することが可能。


活用できる事例

Open Source Industrial Roboticsプログラムにて公開される技術情報は、パートナー企業によって様々に活用できることを想定している。

【想定する事例】
・自社製造
自社でのロボット製造・販売、ならびに製造請負の事業を展開することができる。

・自社ソリューションとの統合
自動倉庫やアソートシステムなど、既に自社で展開していたソリューションと組み合わせることができる。

・技術開発
ロボットアームなどの追加機能開発を行い、新しいソリューションを構築できる。

・部品供給
ロボティクス・オートメーションに必要なセンサーをはじめとした部品類を製造メーカーに供給することができる。

・導入検討
自社の物流センターや製造工場に導入できるか検討することができる。

・新規事業開発
新しい自動化技術やロボットに関連した新規事業を立ち上げることができる。



プログラムへの参加方法

1.参加意向の連絡
Open Source Industrial Roboticsの取り組みに興味がある方は、以下の問い合わせ先に連絡する。同社が内容を確認次第、オンラインでの説明会議を案内する。

2.覚書締結
参加にあたり覚書を締結する。

3.登録IDの付与
参加者へプログラムサイトのアクセスに必要なIDを付与する。


株式会社LexxPlussについて

株式会社LexxPlussは「持続可能な産業と持続可能な生活を」をビジョンに、日本のインフラを支える物流業・製造業の課題解決を目指すスタートアップ。現在は自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」やロボット統合制御システム「Konnectt」をはじめ、次世代の産業インフラとなるロボティクス・オートメーション製品を開発・販売している。

関連サイト
株式会社LexxPluss

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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