テクノロジーによる持続可能な食インフラの創造に取り組むTechMagic株式会社は、ポテトサラダのような不定形かつ粘着性の高い惣菜を高い重量精度で盛り付ける「惣菜盛り付けロボット」の実用化に向け、惣菜小売4店舗で練りサラダ惣菜のテスト販売を3日間行い、一日当たり70~120個の練りサラダ惣菜の盛り付けに技術提供を行ったことを発表した。また、惣菜を販売した店舗にて販売員へのアンケートも実施し、「見た目について」高い評価を得て、「重量感について」「お客様の反応について」は人が行う盛り付けと同等の品質を実現した。
これまでの経緯
TechMagicは「惣菜盛り付けロボット」の実用化に向けた開発を2020年より進め、2022年3月に原理検証用のシステムにおいて、ポテトサラダのような不定形かつ粘着性の高い惣菜を通常の製品に求められる高い重量精度(99%のサンプルが目標重量の-0%, +10%以内に収まる)で連続的に盛り付けることに成功している。実際の惣菜をこのような高い重量精度で連続的に盛り付けられるロボットは世界初となる。(2022年3月22日プレスリリース時、同社調べ)
関東地方の惣菜小売4店舗でテスト販売
今回のテストでは関東地方の惣菜小売4店舗で3日間行い、一日当たり70~120個の練りサラダ惣菜を販売した。
・盛り付けの見た目を改善するために、盛り付け制御のソフトウェアを調整。
・今回の練りサラダ惣菜は容器の形状に合わせて山高に盛り付けるのが要求されており、要望に応えた盛り付け方のパラメータを調整。
・安全と衛生面の対策と検証を行い、実際の製品生産ラインでの試験稼働を可能とした。
・設計通り計量法に定められた範囲内以上の精度で連続的に盛り付けることに成功。
(範囲内盛付成功率99%、及び、盛付総数の50%以上が人と同等の重量精度)
テスト販売について販売員からの声
今回のテスト販売では、惣菜を販売した店舗にて販売員へのアンケートを行った。見た目については86%の販売員が「良い、やや良い」と回答した。フリーコメントでは「見た目のバラつきがなく均一」や「平均的」「ムラがない」というコメントも多く寄せられた。
TechMagicは引き続き、今回のテスト販売で得られた結果をもとに、惣菜の商品性やロボットシステムの採算性を高める技術開発を行う。実用的で低価格な惣菜盛り付けロボット製品を実現することで、惣菜、弁当工場の人手不足解消を目指していく。
TechMagic株式会社
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。