食器仕分けロボット「finibo」国内大手の社員食堂で本格稼働 1時間当たり450枚の食器を仕分け

テクノロジーによる持続可能な食インフラの創造に取り組むTechMagic株式会社は業務用厨房機器総合メーカーの株式会社フジマックと共同開発した食器仕分けロボット「finibo」(フィニーボ)が国内大手企業の社員食堂における食器洗浄エリアにて本格稼働を開始したことを発表した。


開発背景

大型厨房を持つ飲食店やホテル内の洗浄領域では、食器片付けを担当する作業員は熱気と蒸気の中で長時間立ち続けるという、厳しい就業環境下に置かれるため、作業員が非常に集まりにくく、離職率も高い課題を抱えている。今後も慢性的な人手不足が見込まれる中、そして新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、衛生管理の更なる徹底が求められる中、抗菌・抗ウイルスの対応に優れた厨房施設の構築を実現のために、「finibo」(フィニーボ)の開発が進められた。食器の仕分けと収納のような繰り返し作業をfiniboが担うことで、作業者の負荷軽減と、現場の生産性向上に大きく貢献する。


「finibo」(フィニーボ)は1時間あたり450枚の食器を特別なマーカーを付けることなく、自動でピッキング/片付けを実施し、従来3〜5人要していた作業を1人まで削減可能。


finiboの特徴


1.ティーチング不要でマーカーレスに対応。

2.ランダムな姿勢に対応(同じ位置、同じ姿勢で流さなくてよい)。
ランダムな位置と姿勢の食器をピックアップする場合については予め動作を記憶させることは困難。finiboでは即時に適切な軌道を計算し、ロボットの各モーターに直接指示を行うことで、動作を行う。

3.同時に複数の食器に対応が可能(食器の種別ごとに設定された枚数になるまで皿をコンベア上に積み上げが可能)。

4.ピックアップした皿をベルトコンベア上に積み上げ、またはコンテナに収納することが可能。

5.丸・四角形食器、白色・黒色食器にも対応で、高確度な分類を可能。

6.1時間あたり450枚の食器を仕分け可能。

7.糸底に水が溜まった状態でも吸着可能。

8.吸着部は工具レスで容易に脱着可能(10秒以内で交換可能)。

9.食器手前で安全に減速することで、食器への負荷を軽減。

10.制御盤から簡単に動作指示が可能となり、操作性が向上。

関連サイト
TechMagic株式会社

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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