サイボーグ事業のメルティン「MELTz(メルツ)手指運動リハビリテーションシステム」で医療機器の認証を取得 動画も公開

生体信号・ロボット技術を利用したサイボーグ事業を行う、株式会社メルティンMMIは、2022年3月20日付で第二種医療機器製造販売業許可を取得し、2022年5月18日付で「MELTz(メルツ)手指運動リハビリテーションシステム」のクラスⅡ医療機器認証を取得したことを同年6月15日に発表した。

これらを取得したことにより、同社は、脳神経科学に基づいたリハビリテーションの手法で手指運動のトレーニングをサポートする同医療機器を、自社で設計および住友ファーマ株式会社と共同研究開発し、製造販売することが可能となった。




▼「第二種医療機器製造販売業」詳細

許認可の種類 第二種医療機器製造販売業
許可番号 13B2X10515
主たる機能を有する事務所の名称 株式会社メルティンMMI
主たる機能を有する事務所の所在地 東京都中央区新川一丁目17番24号NMF茅場町ビル5階



▼医療機器情報詳細

一般的名称 能動型展伸・屈伸回転運動装置
販売名 MELTz 手指運動リハビリテーションシステム
クラス分類 クラスⅡ管理医療機器(特定保守管理医療機器)
医療機器認証番号 304AIBZX00014000
型式 MLZ-100MF
認証取得日 2022年5月18日




MELTzについて

「MELTz」の名前の由来は、「MELTIN」の冒頭と、生体信号の波形を表すパラメータの1つである「周波数」の単位である「Hz(ヘルツ)」を掛け合わせたもので、生体信号の波形を読み取り可視化する機器であることを表現するとともに、患者に寄り添いながら意図を汲み取ってサポートする製品になるようにとの思いを込めている。今回の「MELTz」は長年、研究開発してきたサイボーグ技術の実用的な第一歩となる製品で、【生体信号を正確に読み取れる】【構造の工夫でパワフルな動作ができる】【簡単にすぐ使える】という3つの優れた特長を持ち、手に装着された機器は、使用者の生体信号と「シンクロする」ことで、自分の体が動かなくても、思った通りの動きができるようアシストする。




■【動画】AI×ロボット×生体信号による「MELTz手指運動リハビリテーションシステム」

■【動画】MELTz Technology



MELTz開発の背景

MELTINの代表である粕谷は人と機械が融合することで、身体による制約を取り払うことができるサイボーグ技術と出会い、その技術を用いて誰もが創造性を最大限に発揮できる世界を創ることをライフワークとしてきた。その中で、サイボーグ技術には2つの要素「人工的な体を作る技術」「人工的な体を思い通りにコントロールする技術」が必要であると考え、前者はロボット技術、後者は生体信号(身体を流れている電気信号)に着目。人は何かを創るとき、「手を使うこと」が多いことから、2016年には生体信号を読み取り、自分の手のように直感的に操作できる義手を開発。これを機にサイボーグ技術のコアとなる「ロボット技術」と「生体信号処理技術」を開発し、現在のアバター事業や医療機器事業へ派生していった。2018年には住友ファーマ株式会社(旧:大日本住友製薬株式会社)との共同開発を開始し、医療機器の開発を加速させた。同社は、今後もMELTINはサイボーグ技術により、年齢や身体能力に関わらず、生活・仕事などを選択でき、誰もが何不自由なく自分らしく生きる社会の実現を目指すとのことだ。

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ロボスタ編集部

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