欧州のガソリンスタンドがPuduの配膳ロボット「BellaBot」「KettyBot」を導入!シェルと連携 その業務内容は

商業サービスロボットの設計・R&D・生産・販売に特化したグローバル・ハイテク企業Pudu Roboticsは、2022年6月24日、ポーランド石油大手のシェルと連携により、 ポーランドのガソリンスタンド「ブジェシニャ(Września)」にて同社のネコ型配膳ロボット「BellaBot」と広告付き配膳&案内ロボット「KettyBot」が導入されたことを発表した。

同社は既にコカ・コーラ・ヨルダン、マクドナルド、ピザハット、ケンタッキー・フライド・チキン、すかいらーくグループなど、国際的有名企業と戦略的パートナーシップを結んでいる。

同社製品は世界各地の60を超える国や地域で販売されており、綿密なローカリゼーション戦略を通し、北米やヨーロッパ、東アジア、アジア太平洋地域、中東、ラテンアメリカなどの6つのエリアで事業展開中であり、同発表は、ヨーロッパ初となるガソリンスタンドで配膳ロボットを導入した事例となる。

シェルポーランド社公式サイトにて連携を発表

ポーランドでも知名度の高い石油業界サイトも報道




ガソリンスタンドで活躍しているサービスロボットについて

シェル社のガソリンスタンド内のコンビニ「シェル・セレクト」(Shell Select)では、2021年12月よりBellaBotが店員と同じ「服」を着て、イートインコーナーで利用者への配膳サービスを担当。公式サイトでは以下のように述べている。

Shell ポーランド ガソリンスタンド部門および小売ネットワーク開発ディレクター MonikaKielak-Łokietek氏

コンビニでBellaBotを導入し配膳作業を自動化することで顧客サービスをさらに向上することができています。ロボットは到着すると音声アナウンスとともに、テーブル番号を表示します。この時トレイが点滅し、お客様に商品の受取りを促します。BellaBotは一度に複数の注文を届けることができるうえに、障害物があればすぐに停止することができます。BellaBotにはAI音声モジュール、ライト、タッチ制御などマルチモーダルインタラクションが備わっています。




また、KettyBotはガソリンスタンドの商品エリアでショッピング案内係と広告マーケティングを担当。KettyBotは利用者を案内し、今実施中のプロモーションの告知やコンビニグルメの紹介など、利用者の視線を引き、必要なものを見つけてもらえる手伝いを行う。

シェルヨーロッパ本部はLinkedIn公式アカウントでBellaBotとKettyBotを絶賛している。

両ロボットはPudu Roboticsの自社開発技術である高精度SLAMナビゲーションソリューションを搭載しており、ガソリンスタンド内を自由に移動し、タスクを実行することが可能。これらの優れたパフォーマンスは、シェル社の複数の公式メディアで報告されており、シェル社ヨーロッパ本部でも取り上げられている。



同ロボット導入のガソリンスタンドが「最優秀科学技術創新賞」受賞

ポーランドで盛大に開催された2022年石油産業年次サミット(Petrol Trend)にて、BellaBotとKettyBotが導入されたガソリンスタンドが、「年間最優秀ガソリンスタンド」と「本年度スターガソリンスタンド」に選ばれた。また、このガソリンスタンドは今年の「最優秀科学技術創新賞」も受賞。従来のガソリンスタンドとは大きく異なり、両ロボットを導入することで、シェルポーランド社はガソリンスタンド併設型コンビニエンスストアにとっての大きなステップを踏み出したといえる。また再生可能エネルギー開発の重要なシンボルとなると同時に、従業員へのサポートと支援の提供という意味においても、戦略的意義を持つ革新的取り組みとなった。


■【動画】BellaBot | Pudu Robotics(英語)

■【動画】KettyBot, Flexible Multitasker | Pudu Robotics(英語)

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ロボスタ編集部

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