ドコモが富士山頂や尾瀬など国立公園の通信エリア化を推進 山小屋にWi-Fiも 全国各地のレジャースポットで通信サービスを提供

株式会社NTTドコモは、今年も富士山の山開き期間中、富士山頂の剣が峰付近において、広域帯な5G専用の周波数帯(3.7GHz帯、4.5GHz帯、28GHz帯)を用いることで、高速・大容量な通信が可能となる「瞬速5G」(対応機種限定)、および4G(LTE)/3G(FOMA)の通信サービスを、山小屋において4G(LTE)/3G(FOMA)の通信サービスおよびd Wi-Fiのスポットを2022年7月上旬から提供することを同年6月27日に発表した。

また、尾瀬国立公園においては、山小屋のエリア化を2022年6月30日(木)から順次拡大し、2022年9月までに、昨年度までに実施済みの5つと合わせて27の山小屋で4G(LTE)/3G(FOMA)の通信サービスが利用できるようになる。そのほか、常念岳や御嶽山をはじめとした、全国各地の山岳エリアでも登山シーズンに合わせて季節限定の基地局の設置を実施予定だ。

尾瀬国立公園の「ドコモが使える山小屋MAP」

なお、サービス提供は、工事や天候の影響などにより変更の場合もある。また、これらのサービスの提供は各山小屋の営業期間内となっている。また、富士山の山開きの予定は富士登山オフィシャルサイトで確認できる。



サービス提供期間および開始時期

富士山におけるサービス提供期間、尾瀬国立公園におけるサービス提供開始時期それぞれの予定は以下の通りだ。(訂正:【誤】大清水小屋 →【正】大清水休憩所)


富士山におけるサービス提供期間(予定)

▼瞬速5G

エリア 山頂の一部
提供期間 2022年7月上旬~2022年8月下旬

▼4G(LTE)/3G(FOMA)

エリア 富士宮口(登山口、登山道)、須走口(登山口、登山道)、御殿場口(登山口、登山道)、吉田口(登山口、登山道)
提供期間 通年
エリア 山頂の一部、山小屋
提供期間 2022年7月上旬~2022年8月下旬

▼LTE(4G)/FOMAプラスエリア(3G/800MHz帯のみ利用可能)

エリア 山小屋
提供期間 2022年7月上旬~2022年8月下旬



尾瀬国立公園におけるサービス提供開始時期(予定)
エリア 龍宮小屋、東電小屋、東電小屋別館、鳩待山荘、大清水休憩所
提供期間 2021年度までにサービス開始済み
エリア 温泉小屋、温泉小屋別館
提供期間 2022年6月30日(木)予定
エリア 第二長蔵小屋、見晴休憩所、原の小屋、原の小屋別館、桧枝岐小屋、弥四郎小屋、弥四郎小屋別館
提供期間 2022年7月予定
エリア 尾瀬小屋、燧小屋
提供期間 2022年8月予定
エリア 尾瀬御池ロッジ、沼山峠休憩所、尾瀬ロッジ、山の鼻小屋、至仏山荘、山の鼻ビジターセンター、長蔵小屋、長蔵小屋別館、新尾瀬沼ビジターセンター、尾瀬沼ヒュッテ、尾瀬沼山荘
提供期間 2022年9月予定
備考 LTEのみの提供




いつでもどこでも「つながる」取り組み

同社ではこれまでも、たとえば西表石垣国立公園や屋久島国立公園のような電波の届きづらい海や山においても、専用アンテナを追加したり、小型基地局やブースタ基地局を設置するなど、いつでもどこでも「つながる」ための対策を行っており、今後も、利用者により安心して快適にレジャーを楽しんでもらえるよう、いつでもどこでも「つながる」ことをめざして取り組んで行くと述べている。



海での取り組み

フェリーでの移動中や船釣り中でも、携帯電話の利用者は多い。そこで、同社は、海でも「つながる」ことをめざし、【海上対策専用アンテナの追加】【沿岸にある基地局の電波を発射する方向を調整】などの対策に取り組んでいる。


▼【対策1.】海上対策専用アンテナを追加

【対策1.】海上対策専用アンテナを追加:沿岸に設置している基地局から住宅地方向とは別に海上の遠方方向に向けて電波を発射することで、 できる限り「つながる」エリアを広げている。



▼【対策2.】沿岸にある基地局の電波を発射する方向を調整

【対策2.】沿岸にある基地局の電波を発射する方向を調整:湾内の中心部においては、複数の沿岸基地局から電波が届くことで、電波干渉が発生し、利用しづらくなっている場合がある。そのような場所では、各基地局の電波を発射する方向を少し下向きに調整することで、電波干渉の発生を抑制できるようエリア改善に取り組んでいる。



登山道での取り組み

住宅地とは違い、周辺を高い木々や隣の山に遮られ、電波が届きにくくなっている登山道のすべてを、普段通りの対策方法でつながるようにするのはなかなか困難だ。そこで、山の環境に合わせた方法を用いることで、少しでも「つながる」エリアを広げている。


▼【対策1.】登山道対策専用アンテナを追加
住宅地方向とは別に山頂方向に電波を発射することで、できる限り「つながる」エリアを広げている。




▼【対策2.】小型基地局を設置
大型基地局を設置するスペースの確保が困難な山の中では山小屋の屋根や周辺の小さなスペースに小型基地局を設置し、スポット的にエリア化を行っている。




▼【対策3.】ブースタ基地局を設置
麓の基地局から電波が届いている場所にブースタ装置を設置し、電波を増幅して強くすることで、スポット的に登山道の一部や山頂のエリア化を行っています。




▼【対策4.】登山シーズン限定基地局を設置

冬季の自然環境が厳しく設備の保守作業が困難な場所や山小屋の営業期間中のみ電気を提供可能な場所をエリア化する場合は、毎年、登山シーズンにあわせて基地局の設置・撤去を行ってエリア化を行っている。

サービスエリアマップ:https://www.docomo.ne.jp/area/
携帯電話利用可能な登山道:https://www.docomo.ne.jp/area/mountains/
いつでもどこでも「つながる」取組み:https://www.docomo.ne.jp/area/effort.html#approach
関連サイト
株式会社NTTドコモ

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