立命館大学がタイムリープの遠隔接客サービス「RURA」を試験導入 大学への導入は日本初!新しいキャンパスモデル実現に向け

遠隔接客サービス「RURA(ルーラ)」の開発・提供を行うタイムリープ株式会社は、2022年7月20日、学校法人立命館が運営する立命館大学にて「RURA」が日本の大学において初めて試験導入されたことを発表した。

学校法人立命館では「大きく変わりゆく社会の中で未来のあるべき姿を社会に提起し、変化に対応できる力を育み多様な人々が集う学園の創造」を目指して、積極的にDX推進に取り組んでおり、同政策目標のうちのひとつに「未来社会を描くキャンパス創造」を掲げ、テクノロジーの活用によってキャンパスの様々な機能を高度化させ、新しい価値提供に挑戦している。

今回の試験導入は、このキャンパスの活用における新たな取り組みとして行われるものであり、今回の試験導入期間中にキャンパスの様々な場所でRURAを使用し、効率的なキャンパス運営や働き方の多様性の創出の可能性を探ることで、新しいキャンパス像の実現を視野に入れて検討してく予定だ。



同試験導に期待すること

2018年10月、パーソル総合研究所・中央大学「労働市場の未来推計2030」にて「2030年には644万人の人手不足が発生する」という労働市場の未来推計が発表された。また、新型コロナウイルス感染症拡大を契機に社会全体のDXが進み、様々なシーンで新しい提供の形が模索、実現されてきた。このことは大学の経営においても例外ではなく、元来の人手不足対策としての生産性向上、そして外的要因により登校が難しくなった場合でも多様なニーズに応えることができる教育環境の構築が必要とされている。

立命館大学には3つのキャンパスに33,094名の学生(2022年5月現在)が在籍しており、職員の業務も多岐にわたる。日本全体の労働人口が減少していく中でもキャンパスの運営を保つために、これまでもテクノロジーを活用することで業務の効率化を進めてきた。今回は、RURAの活用により、各キャンパスの窓口業務を集約化したり、夜間受付窓口の遠隔化などを行うことで、人員配置の最適化による業務効率化の実現を実証することを期待している。今後の展望としては、今まで取り組んできたDXの施策と合わせて新しいキャンパスモデルを作り上げていきたいと考えているとのことだ。


▼試験導入の概要

実施期間 2022年6月1日〜2023年3月31日(予定)
実施場所 ・エポック立命21 ・キャンパス管理室 ・BKCインターナショナル ハウス(国際寮) ・キャノピー
※上記施設は、すべて立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)となる。
※各所一定期間試験運用を行い、順次移動をしていく。
※上記だけでなく、随時別の場所での試験運用を続けていく予定だ。
運用内容例 ・学内のセミナーハウス・宿泊施設受付の遠隔化
・学生の問い合わせ対応・落とし物管理対応の遠隔化
・夜間の現地対応勤務の遠隔化




RURAとは

インターネットを通じて店舗の接客を遠隔地から行なうことができるサービスだ。対応スタッフが画面に表示される対面接客や、アバターを通しての接客などを選択可能。少人数で多拠点の接客ができる点に大きな特長があり、約30店舗の受付を3名で実施している例もある。システムのみの利用だけでなく、接客の代行サービスをオプションで申し込むことも可能。接客の一部を自宅など遠隔地から行うことで、新型コロナウイルスへの感染対策はもちろんのこと、店舗運営の効率化や、接客業における新しい働き方を実現することができる。


■【動画】遠隔接客サービス RURA


「RURA」詳細ページ(公式サイト内):https://timeleap-rura.com/

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