「第40回 日本ロボット学会学術講演会」東京大学本郷キャンパスで開催へ 創立40年記念行事、機器展示や700件以上の発表/議論など

一般社団法人日本ロボット学会は2022年9月5日(月)~9日(金)の期間、東京大学本郷キャンパスにて「第40回日本ロボット学会学術講演会」(略称:RSJ2022)を開催することを発表した。

新型コロナウイルスの影響により、2年間にわたってオンライン開催を余儀なくされてきたが、今年度は久々の現地開催となる。


創立40年記念行事、多数の発表など、会期を5日間に拡張

今回は学会創立40年を記念する講演会となり、会期も5日間に拡張し、創立40年記念行事をはじめ、機器展示、オープンフォーラム等を実施。学術講演会本体のテクニカルセッションについても、過去10年間で最高となる700件以上の口頭発表の申し込みを記録し、ロボティクスを中心とした幅広い分野の先端的な発表や議論が期待される。



「第40回 日本ロボット学会学術講演会」主要イベント


創立40周年記念行事

日本ロボット学会創立40年目を記念した記念行事が9月5日(月)に東京大学本郷キャンパス安田講堂で開催する。記念行事は記念式典とシンポジウムの2部制で、日本ロボット学会の会員、RSJ2022参加登録者が無料で参加できる。

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事前参加申込ページ


テクニカルセッション(9月5日〜9月8日)

特別企画としてロボットやロボットシステム、またセンサー等ロボットの要素技術開発に携わる企業がそれぞれの事業・研究開発の最新の動向について講演する。ロボットの社会実装について、またロボット関連企業への就職を希望する学生の参考になるセッションとなっている。

株式会社IHI:IHIにおけるロボティクスへの取り組み


ASPINA シナノケンシ株式会社:現場を元気にする、ASPINAのロボット技術


北陽電機株式会社:移動ロボットのための次世代センサ開発


コマツ:ダントツ商品からダントツソリューションビジネスへの挑戦


ソフトバンク株式会社:モバイルマニピュレータによる店舗環境での購入配送支援へ向けた取り組み


カワダロボティクス株式会社:ひとと一緒に働くヒト型ロボット「NEXTAGE」の紹介


株式会社Mujin:Mujinのロボット知能化技術”Machine Intelligence”とその産業応用


機器・書籍・カタログ展示(9月6日〜9月8日)

機器展示企業
株式会社アールティ/ASPINA シナノケンシ株式会社/アナログ・デバイセズ株式会社/株式会社アフレル/株式会社アルゴ/イリソ電子工業株式会社/SMC株式会社/株式会社 小野電機製作所/カワダロボティクス株式会社/技術研究組合 産業用ロボット次世代基礎技術研究機構/Kudan株式会社/株式会社クレアクト/コグネックス株式会社/株式会社ジェイテクト/株式会社 システムクラフト/スターライト工業株式会社/ソフトバンク株式会社/TsukArm Robotics株式会社/TechShare株式会社/TechMagic株式会社/東京ロボティクス株式会社/特定非営利活動法人TOPPERSプロジェクト/株式会社ナノシード/日本バイナリー株式会社/株式会社ビー・アンド・プラス/富士ソフト株式会社/ブラックベリージャパン株式会社/株式会社ブリヂストン/MathWorks Japan/株式会社Mujin/リーグソリューションズ株式会社/株式会社ロボティズ


書籍展示企業
エディテージ(カクタス・コミュニケーションズ(株))
FA・ロボットシステムインテグレータ協会

カタログ展示企業
MathWorks Japan
株式会社Mujin



特別講演(9月8日)

演題:「AI/ロボット社会実装の課題と矛盾」
・講師:東京大学未来ビジョン研究センター准教授 / 理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員 江間有沙 氏

特別講演抄録(ホームページより引用)
AIを搭載したロボットが医療、交通、防災など様々な分野で用いられ始めています。人間の関与なしに機械自らが自律的に意思決定や判断を行う場合、安全性や公平性、事故時の責任の所在が問題となります。また持続可能な開発目標(SDGs)や日本政府が掲げるSociety 5.0などとも連動して、AIやロボットが人間の尊厳を脅かしてはならないことや、多様で包摂性のある社会を作ることにAIやロボットが資することなども重要な価値として掲げられています。 適切に技術を管理(ガバナンス)するためには、ガイドラインなどのソフトローを含めた様々な原則の議論があり、さらにはそれを実践に落とし込んでいくためのフレームワークなども提案されています。しかし、原則から実践への流れは簡単ではありません。公平性とはどういう状況を意味するのか?多様性の重要性を説く会議の多様性がないのはなぜなのでしょうか?包摂的な社会を作ろうとする考え方が、排他的な仕組みを作るという皮肉な帰結になっていないでしょうか? 社会は複雑で多層的です。課題や矛盾を認識し、その乗り越え方について学会員の皆様と考えていきたいと思います。
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特別公演詳細



オープンフォーラム(一般向け)

オープンフォーラムは一般公開行事で、例年の様に社会とロボットの係り合いを中心に15テーマの講演・議論が行われる。今回の企画件数は過去最多で、ものづくりを支えるシステムインテグレータ、ロボティクススタートアップ会議2022、ムーンショット型研究の紹介、女性ロボット研究者・技術者ってどんな人?!等、興味深いテーマが目白押し。オープンフォーラムは無料の一般公開企画で講演者、聴講者ともに参加登録費は不要だが、会場への参加規模を把握するために、下記サイトより事前登録が必要。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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