NTTドコモモバイル社会研究所では、2022年1月にスマホ・ケータイ所有者のメディア利用動向に関して、「スマホ・ケータイ所有者が週1回以上アクセスし、日常的にニュース情報(報道)を得ているメディア」について調査を実施。同調査結果を同年9月14日に発表した。
これによると、日常的にニュースを得ているメディアは、今でも一番多いのは「テレビ」約7割、「新聞」は年々減少して4割であった。また、10~20代は「ソーシャルメディア」、30~70代は「テレビ」がトップ。シニアでは「新聞」も健在。職業別では「テレビ」は無職、「新聞」は自営業が高く、学生は両方とも低い傾向であった。
「テレビ」が今でも一番多く約7割、「新聞」は年々減少し約4割
週1回以上アクセスし、日常的にニュース(報道情報)を得ているメディアを2010年からの推移を見てみると「テレビ」の利用が最も多く、2010年から毎年約7割の方が「テレビ」から日常的にニュース情報を得ていることが明らかになった。「新聞」は年々、緩やかに減少していき、2010年には60.7%が日常的にニュース情報を得ていたが、2022年には41.4%まで低下した。
図1. メディア利用率の推移(2010〜2022年)[調査対象:全国15~79歳男女・n=6587複数回答] / 出所:2022年一般向けモバイル動向調査(ソーシャルメディアは2017年から調査)
10~20代は「ソーシャルメディア」、30~70代は「テレビ」がトップ
週1回以上アクセスし、日常的にニュース(報道情報)を得ているメディアを年代別に見てみると、30~70代では「テレビ」が最も高いが、10~20代では「ソーシャルメディア」がトップとなった。特にシニアの60~70代では約9割の方が「テレビ」からニュース情報を得ており、年齢が高くなるにつれてニュース情報を「ソーシャルメディア」から得ている人は少なくなり、60代で約3割、70代で2割程度だった。また、「新聞」は70代では約7割、60代で約6割、50代で約5割と高いものの、10~30代は2割程度と低く、40代でも3割程度。また70代では約3割の方が「ラジオ」からニュース情報を得ている。
【職業別】「テレビ」は主婦(主夫)・「新聞」は経営者・役員が高い傾向
「テレビ」と「新聞」から日常的にニュース(報道情報)を得ている方を職業別に見た際、「テレビ」から日常的にニュース(報道情報)を得ているのは無職、専業主婦(主夫)が8割以上と高い傾向が見られた。また「新聞」から日常的にニュース(報道情報)を得ているのは自営業、経営者・役員、無職、専業主婦(主夫)が半数を超えていた。学生は「テレビ」「新聞」両方ともに一番低い結果となり、学生のテレビ・新聞などのオールドメディア離れの傾向があることが明らかになった。
▼「2022年 一般向けモバイル動向調査」概要
調査方法 | Web |
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調査対象 | 全国・15~79歳男女 |
有効回答数 | 7,050 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2022年1月 |
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