海外で話題の次世代製品を輸入・販売するEVEBOT JAPAN株式会社は、海外で話題となったお絵かきロボット「Dr.Quincy」(以下、ドクトルクインシー、一般販売予定価格税込35,000円)の国内販売権を獲得し、2022年9月28日よりクラウドファンディング(CAMPFIRE)を開始したことを発表した。クラウドファンディングによる予約販売期間は10月31日(月)まで、2022年11月より支援者へ商品を順次発送した後、12月より一般販売を開始する計画。
お絵かきで子どもや高齢者の脳トレをサポート
ドクトルクインシーはあらかじめインプットされた150種類の絵のカードをQRコードで読み込むことで描き始めるロボットで、さらにその絵に関する豆知識も音声で教えてくれる。10センチ程度の手のひらサイズ、両腕のみが駆動する構造で、A4サイズ程度の小さなテーブルで描くことができる。フル充電で4時間も駆動できるので「お絵かきを通じて、子供や高齢者の面倒も見ることができる」のが最大の特徴。
特に高齢者においては絵を描くこと、塗り絵をすることは認知症予防にも良く、ロボットの絵を模写し、その絵に色を塗るなど、塗り絵が脳トレに繋がると医学的にも言われている。EVEBOT JAPAN代表・土屋貴嗣氏は「いざ高齢者の方が絵を描こうと思っても描けない。ドクトルクインシーは150個の絵を丁寧に教えてくれる。模写することから始めれば絵も描きやすい。脳トレに繋がるのでは」と考えている。また、お絵描き・塗り絵による脳トレは高齢者に限らず、子どもにも効果があるとされ、ドクトルクインシーを知育玩具の領域にも浸透していきたい考えだ。
人材不足の施設で活躍できるお絵かきロボット「ドクトルクインシー」
2019年のデータによると65歳以上のシニアが28.4%と3割を超えるのも時間の問題で出生率も1を切るなど、日本の人口縮小は避けられない状況。共働きで子ども朝から晩まで預ける親が増える。高齢化が進むにつれて老人ホーム(老人介護施設)に入るシニアが増えることが予測される。それらの施設では引き続き人材不足が問題となっており、今後、ひとりひとりに対して十分なサービスを提供できない恐れがある。EVEBOT JAPAN代表・土屋貴嗣氏は「ドクトルクインシーならスタッフの支援にもつながる」と、ドクトルクインシーにお絵かきの時間を任せることで、スタッフの時間を確保することも可能だと考えている。
遠隔操作やクラウド管理まで。継続的にアップデート。
「Dr.Quincy」は世界で約40万台を販売したお絵描きロボット「Quincy」の最新バージョンで、日本国内向けにEVEBOT JAPANと共同開発したモデル。今回の販売開始を皮切りに、日本の技術力を活かし、日本の環境にマッチしたバージョンアップを計画しており、国内の協力企業を募集し、遠隔操作、クラウド管理まで継続的にアップデートしていくロボットにアップデートを計画している。
ドクトルクインシー製品概要
製品名 | 「Dr.Quincy」(ドクトルクインシー) |
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価格 | 一般販売予定価格:35,000円(税込) |
サイズ | 105mm×105mm×153mm |
重量 | 516グラム |
バッテリー容量 | 2600mA |
充電時間 | 2時間~2.5時間 |
製品稼働時間 | 4.5時間 |
メーカー | Landzo(中国) |
製造国 | 中国(上海) |
同梱物 | 「Dr.Quincy(ドクトルクインシー)」本体、アーム2本、お絵かきカード150枚、充電ケーブル、専用付属ペン2本 |
クラファンガジェット製品が体験できる「EVEBOT JAPAN Nagoya Gallery」
「EVEBOT JAPAN Nagoya Gallery」とは、名鉄小牧駅を拠点にEVEBOT JAPANが運営するギャラリー。海外や国内のクラウドファンディングで話題となったガジェットが体験できる点が特徴で、現在ではハンディプリンター「PrintPods」(プリントポッズ)、新世代モバイルプリンター「Print X」(プリントエックス)、お絵かきロボット「Dr.Quincy」(ドクトルクインシー)の3製品が体験できる。9月19日の敬老に日には小牧駅にてドクトルクインシーが先生になってお絵かきを教える、お絵かき教室を開催。多くの家族連れが参加した。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。