アクセンチュアとGoogle Cloud、新たな投資について発表 テクノロジーやデータ、AIによる価値創出にパートナーシップを拡大

Googleが提供するクラウドサービス「Google Cloud」は、あらゆる企業のデジタルトランスフォメーションを加速させ、Googleの最先端テクノロジーを活用したエンタープライズグレードのソリューションを、すべての業界で最もクリーンなクラウド上で提供する。

アクセンチュアでは現在、5,000人を超えるGoogle Cloud認定資格者を含む、13,000人以上のクラウド専門家が、Google Cloud上でのビジネスの創出、移行、運用を支援しており、この度、同社とGoogle Cloudは、利用者がデジタルコアを強化してクラウド変革を推進することを支援すべく、グローバル規模のパートナーシップを拡大したことを発表した。

これにより両社は、双方の人材育成、サービス提供体制の強化、データや人工知能(AI)を活用した新たなソリューションの開発、サポート強化などを行うと同時に、長年のパートナーシップによる実績に基づき、利用者がクラウドファーストの組織を運営して、限られた時間の中で価値を創出できるよう、今後さらなる投資を進めていくとのことだ。


【2021年 Google Cloudグローバル サービス パートナー オブ ザ イヤーに選出】
Google Cloudは、アクセンチュアの革新的な知見や卓越した顧客サービス、Google Cloud製品およびサービスに関する業界トップクラスの利用実績を評価し、アクセンチュアを2021年のGoogle Cloudグローバル サービス パートナー オブ ザ イヤーに選出した。同アワードでは、世界的な企業のビジネスを根本的に改善するというコミットメントを掲げている企業を表彰している。なお、アクセンチュア Google Cloudビジネスグループは、2018年の発足以来、300万人以上のユーザーに対してGoogle Workspaceへの移行を支援しており、Google Cloudパートナーアワードをこれまでに14回受賞している他、市場調査会社のエベレストグループが発行したGoogle Cloudのシステム開発能力に関する調査「PEAK Matrix for Google Cloud Platform System Integrators 2021」で、リーダー企業に認定されると同時に、SentiaやWabionなどの買収により、Google Cloudに関するサービス強化に取り組んでいる。




パートナーシップにおける新たな投資について

アクセンチュアとGoogle Cloudは、企業がクラウドやデータを最大限に活用できるよう、以下の取り組みを推進してく。


Google Cloudに関する人材の育成

アクセンチュアは、アプリケーションモダナイゼーション、データアナリティクス、AI、メインフレームの移行、サイバーセキュリティ、サステナビリティなどの領域に関するGoogle Cloudの認定資格者を15,000人に拡大する。


Google Cloudを活用した新たなソリューションの開発

両社は、顧客体験に関する変革、営業やマーケティングの最適化、スマートアナリティクス、外観検査などをはじめとした、特定の業界ユースケース向けのソリューションやアドオンを開発する。


新たなグローバルイノベーションハブへの投資

両社は、革新的なソリューションの検証や展開を反復的かつ迅速に行うため、ダブリンやその他の海外拠点にある新たな共同イノベーションハブへの投資を強化。共同で運営するエンジニアリングのセンター・オブ・エクセレンスでは、データアナリティクス、AI、機械学習、アプリケーションモダナイゼーション、インフラストラクチャ、セキュリティやSAP社製品などに関する専門的かつ技術的なユースケースを扱う。


「ai.RETAIL」のGoogle Cloudへの最適化

アクセンチュアは、カスタマーエンゲージメントやコンバージョンの向上、よりサステイナブルなサプライチェーンの実現を支援するため、自社の小売業向け統合プラットフォーム「ai.RETAIL」を、Google CloudのProduct DiscoveryやVertex AIといったソリューション向けに最適化を図る。



両社からのコメント

Google Cloud CEOのThomas Kurian(トマス・キュリアン)氏は、次のように述べている。

Google Cloud CEOのThomas Kurian氏

大規模なグローバル企業は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進してクラウドへの投資からビジネス価値を迅速に生み出すため、ビジネス変革に深く精通した専門家を必要としています。アクセンチュアとの今後のパートナーシップでは、世界中のお客様が利用できるプロフェッショナルサービスや導入サポートの大幅な拡大を行います。また、企業や公共機関が、AIや機械学習(ML)、データアナリティクス、サイバーセキュリティなどに関するGoogle Cloudの機能を活用できるよう、新たなソリューションを提供する予定です



また、アクセンチュア クラウド ファーストのグローバル責任者であるKarthik Narain(カーティク・ナライン)氏も、以下のようにコメントしている。

アクセンチュア クラウド ファースト グローバル責任者 Karthik Narain氏

クラウドは、企業にさらなるイノベーションやレジリエンスをもたらす無限の可能性を秘めている一方、さまざまな障壁が価値創出を妨げていることも事実です。Google Cloudとのパートナーシップ拡大により、アクセンチュアは、お客様がサイバーセキュリティやデータアナリティクス、アプリケーションモダナイゼーションなどの領域においてGoogle Cloudのインフラや製品を活用し、デジタルコアを強化できるよう支援してまいります。企業はデジタルコアを強化することで、自社の業界における変化により柔軟に対応することが可能になります。アクセンチュアは、Google Cloudとの連携を通じて、双方の人材育成を進め、業界向けの商用ソリューションを予め構築しておくことで、パブリッククラウドからエッジクラウドまでのすべての領域において、お客様がGoogle Cloudによる価値創出を加速できるよう尽力してまいります



利用者の事例

アクセンチュアとGoogle CloudをDXのパートナーに選んだ利用者の例として、米国の保険会社CNA Insurance、オーストラリアの不動産・建設会社Lendlease、オーストラリアのエネルギー会社Origin Energyが挙げられる。最近では、Lendleaseが、ソフトウエアプラットフォーム「Podium Property Insights」を立ち上げる支援を行った。同プラットフォームは、テナントおよび不動産所有者が建物内のスペース活用やコスト削減の最適化を図るためのもので、雇用者が従業員の体験を改善することに寄与している。同プラットフォームは、従業員からのクレーム件数を最大30%減少させ、生産性を最大12%向上させることを目標としており、予知分析や即座に取るべきアクションをリアルタイムのデータアナリティクスに基づいて提示することで、より安全かつ健全な建物の運用が可能となった。


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ロボスタ編集部

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