109シネマズでAIカメラを用いた実証実験が開始 人流データの活用で映画館のサービス向上を検討

カメラ映像からマーケティングや防犯に活用できるAI画像解析サービスを展開するIntelligence Designは株式会社東急レクリエーションの協力の元、AI画像解析サービス「IDEA counter」を活用し、109シネマズの利用状況を可視化する実証実験を開始することを発表した。


109シネマズのサービス向上検討を目的とした実証実験

実証実験はサービス向上の検討を目的としており、109シネマズ利用者の属性情報(性別・年代)や滞在時間等の利用状況を可視化することで、利用者に合わせたサービスを検討するためのもの。109シネマズグランベリーパークと109シネマズ湘南に合計3台のAIカメラ「IDEA counter」を設置し、リアルタイムで通行量、属性情報(性別・年代)、ロビーの滞在時間を計測する。なお、実証では個人を特定できる情報は扱わず、利用目的に必要な範囲で映像から抽出した特徴データを使用する。

109シネマズ湘南

109シネマズグランベリーパーク

109シネマズグランベリーパーク

【実証実験の概要】

日付 2022年11月〜2022年12月(予定)
場所 109シネマズグランベリーパーク /カメラ台数2台(シネマ入り口、ロビー)
109シネマズ湘南/カメラ台数1台(ロビー)
解析内容 利用者のシルエットに基づく属性情報(性別・年代)の解析、利用者ごとのロビー滞在時間の解析


AI画像認識技術に強みを持つIntelligence Design

Intelligence Designは「AIを中心とした先端技術を社会実装する」ことをテーマに2018年5月に事業を開始。AI関連技術は世の中に広く認知されるようになった一方で、その技術を利用した社会実装はまだまだ進んでいないのが現状。そこで、だれでも、簡単、かつリーズナブルにAI関連技術を使えるサービスとして「IDEA」(イデア)シリーズを開発。社会課題をテクノロジーで解決することで、持続可能な社会の構築、UDX(アーバンデジタルトランスフォーメーション)の促進を目指している。


今後の取り組み

映画館における人流解析はサービス方針の検討やイベント開催時の評価指標として重要な数値。AI画像解析サービス「IDEA counter」は総利用者数だけでなく、時間帯別・属性別・進行方向別など、様々な視点から人流を分析することができる。同社は各施設ごとのリアルな人流データは今後の施設運営の施策を考えるうえで非常に有用なツールとなりうると考えている。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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