飲料補充AIロボット「ファミリーマート相鉄さがみ野駅店」に導入 店舗作業分析システムも導入し、店舗の省力化・効率化へ

相鉄グループの相鉄ステーションリテールはTelexistence(読み:テレイグジスタンス 以下、TX)が提供する飲料補充AIロボット「TX SCARA」(ティーエックス スカラ)を2022年12月17日から同社が運営する「ファミリーマート相鉄さがみ野駅店」に導入したことを発表した。「TX SCARA」をファミリーマートの鉄道駅店舗で導入するのは、全国で初となる。


店舗スタッフの作業負荷が大きい飲料補充を行うAIロボット

「TX SCARA」は店舗スタッフの作業負荷が大きい飲料補充業務を行うもので、在庫棚から陳列棚に24時間自動で補充する。ロボットに搭載された複数のカメラで陳列棚の中から少なくなっている飲料を検知。TXが開発した独自のAIシステムが過去の時間帯別の売れ行きデータなどを踏まえ、最適な順番を判断して飲料を補充する。最大で1日あたり1,000本の補充が可能。なお、想定していない環境変化が原因でAIによる陳列が失敗した場合、遠隔操作モードへ移行し、インターネットを通じてオペレーターが遠隔操作を行うことで、迅速な復旧が可能。



また、「TX SCARA」と併せてTX提供の店舗作業分析システム「TX Work Analytics」(ティーエックス ワーク アナリティクス)も導入する。同システムを導入することにより、店舗スタッフがどの場所で、どの程度の時間をかけて作業をしているかなど、業務の可視化や分析が可能となる。

今回の導入により、作業の効率化や適切な人員配置の再構築を行うことで、労働環境の改善や店舗の質の向上などにつなげ、相鉄グループ長期ビジョン“Vision2030”や中期経営計画の重点戦略「デジタル技術活用」による人時生産性の向上を目指す。


飲料補充 AIロボット導入の概要

ファミリーマート相鉄さがみ野駅店
稼働開始日 2022年12月17日(土)
設置店舗 「ファミリーマート相鉄さがみ野駅店」(24時間営業)
(海老名市東柏ケ谷2-30-31)
内容 ・Telexistence提供の飲料補充 AIロボット「TX SCARA」(ティーエックス スカラ)を1台導入。

・ロボットに搭載された複数のカメラで陳列棚の中から少なくなっている飲料を検知。TX独自のAIシステムが過去の時間帯別の売れ行きデータなどを踏まえ、最適な順番を判断して飲料を補充。

・AIロボットは、高い精度で飲料を自動的に補充することが可能。

・最大で1日あたり1,000本の補充が可能。

・想定していない環境変化が原因でAIによる陳列が失敗した場合、遠隔操作モードへ移行。インターネットを通じて、オペレーターが遠隔操作を行うことで、迅速な復旧が可能。

・飲料補充AIロボットの導入に併せて、TX提供の店舗作業分析システム「TX Work Analytics」(ティーエックス ワーク アナリティクス)も導入。店舗スタッフがどの場所で、どの程度の時間をかけて作業しているかなど、今まで把握が難しかったデータを分析することで、業務効率化を促進することが可能。

見込まれる効果 飲料補充 AIロボットを24時間稼働することで、店舗スタッフは売り場を離れることなく、接客業務など、より付加価値の高い業務に取り組むことが可能となる。また、店舗作業分析システムを通じ、作業の効率化や適切な人員配置の再構築を行うことで、労働環境の改善や店舗の質の向上が期待される。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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