株式会社マクニカ、MMスマートソリューション・コンソーシアム実行委員会、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、みなとみらい21地区にて初の「5G×自動運転MaaS」共同実証実験を実施することを発表した。
実証実験は2023年1月27日(金)、1月28日(土)、同期間に開催される「YOXO FESTIVAL 2023 ~横浜でみらい体験~」の一環として実施する。自動運転EVバスには参加費無料で誰でも乗車できる。当日はクイーンズスクエア横浜 クイーンズサークル内にて受付を実施する(予約先着制)。
実証実験の背景
MMコンソーシアムはみなとみらい21地区を最先端の技術のトライアルが日々行われる未来都市としていくため、産学公民のイノベーション創出の連携基盤「横浜未来機構」と連動して実証実験の支援等の活動を行っている。実証実験はみなとみらい21地区での5G通信を活用した自動運転実装を見据えた実証実験として、MMコンソーシアムが実施する「MMスマートソリューションプログラム」の採択事業として実施する。
内容1.自動運転EVバス「EVO」のデモンストレーション走行
日本丸メモリアルパーク敷地内にて自動運転EVバスが走行する。また、エンターテインメントバスとしての可能性も探るため、車内ではスマートグラス「Nreal Air」(エンリアルエアー)を用いた未来の観光体験を楽しむことができる。
自動運転システムを搭載した自動運転シャトルバス。EV(電気自動車)仕様で、1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能。
全長:4,780mm、全高:2,670mm、全幅:2,100mm、重量:2,600kg
乗客人数:最大5人(新型コロナウィルス対策のため制限)
動力源:EV電動モーター
最高速度:25km/h(運行時は平均速度10km/h未満程度)
その他:緊急時は同乗のドライバーが手動介入
スマートグラス「Nreal Air」とNTTコノキューのシステムを用いて、スマートグラス越しに風景と周囲の観光情報を同時に見ることができるガイドブック要らずの新しい観光・街歩き体験を提供する。おすすめの観光スポットやお店などを事前に登録しておき、観光者に装着することでエリアの魅力や、訪れてもらいたいスポットをより直感的に伝えることができる。また、ナビゲーション機能を使えば、ガイドに従いながら選択したスポットまでの街歩きを楽しむことができる。
内容2.「マクニカ・モビリティ・データ・プラットフォーム」を用いた自動運転EVバスの遠隔監視
クイーンズスクエア横浜 クイーンズサークルに自動運転EVバスの遠隔監視ディスプレイを設置し、来訪者に自動運転EVバスの運行状況を案内する。遠隔監視システムは自動運転EVバスの無人運行を目指すために必要なプラットフォームとなっており、今回は来場者向けのデモンストレーションを実施する。
車両に取り付けられたセンサー(GPS、カメラ等)と車両のCAN情報(車速、回転数、ステアリング舵角等)を収集し、高品質な伝送方式を用いてクラウドへデータを保存することで、1人で複数台の車両を遠隔から監視者がクラウドにアクセスし、リアルタイムでモビリティの状況確認ができる。その他、蓄積されたデータから過去の状況確認、データ分析、AI活用にも応用活用できる。
・マクニカ
自動運転EVバス「EVO」の提供、自動運転EVバスの自動運転プログラムの設計・運用、オペレーター、チューニング、遠隔監視システムと車両の連携、システム構築を実施
・MMコンソーシアム
実証ソリューション公募、関係者調整、安全面・必要コストの検証
・NTT Com
「ネットワークカスタマイゼーション」にて可搬型基地局を用いたNTTドコモ 5Gエリアの構築、「Nreal Air」を用いた未来の観光体験をお楽しみいただくアプリやシステムの提供
今後の展開
マクニカはみなとみらい21地区での自動運転バス実装を見据え、公道での実証実験も視野に取り組みを進めていく。MMコンソーシアムは街のポテンシャルを活かした多種多様な産業のイノベーションの支援及びビジネスエコシステム形成に尽力し、先進的な街づくりを展開していく。NTT Comは5GやXRをはじめとした先進技術を活用し、みなとみらい21地区の街づくりをサポートしていく。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。