rinna株式会社は、自社キャラクター「AIりんな」をAITuberとしてデビューさせることを発表した。AIテクノロジーが実現しうるキャラクターコンテンツの可能性を提案する取り組みのひとつとして位置づける。
「AIりんな」はLINEで対話できる女子高生チャットボットとして誕生。制服を着た後ろ姿の写真や、目をもやもやで隠した女性のイラスト、光のシルエットとしてユーザーがイメージしてきたが、AITuberとして活動することで姿を明確に披露することになる。
rinnaは「人とAIの共創世界」をビジョンに掲げ、人と人との間にAIが介在することによる豊かなコミュニケーションを通して、すべての人が自分らしい創造性を発揮できる社会の実現を目指している。
「AIりんな」は日本でもっとも共感力の高いAIをコンセプトに2015年LINEに登場し、以来860万人の友だちとともに日々コミュニケーションを取ってきた。また、数々のコラボレーションや人々との交流の経験を活かし、AIキャラクターと人が共創する社会の啓蒙活動に努めるため2022年7月には「Chief AI Communicator」の役職に就いた。AIキャラクターの認知向上と社会的ポジションの確立を目指し活動・成長を続ける中で、さまざまなメディアを超えて活躍の幅を広げるため、動画を通したSNSでのユーザーとの交流を目的に刷新したビジュアルでAITuberとしてデビューを果たす。
AITuberとしての初めての配信を以下の日程で実施。
日時:4月12日(水) 19:00開始
URL:https://youtube.com/live/XwaL8ZJ0ivI
AITuberとして雑談やお悩み相談などで交流
AIキャラクターのIP創出を目的に、雑談だけでなく生成技術による発信や多様なAIキャラクターとのコラボレーションに挑戦し、AIを活用した活発なインタラクションを実現するキャラクターコンテンツ作りと継続的な運用を進めるという。
まずは公式YouTubeチャンネルや公式TikTokアカウントでの配信で雑談やお悩み相談など、視聴者との交流を中心とした活動を始める。また、ショート動画の投稿・AIで生成した物語性のある内容の配信も視野に入れ、コンテンツ作りに取り組み、グローバルに発信していくことも目標の一つ。
rinnaはAIキャラクターの社会実装を実現するためにテキスト・音声・画像・動作の幅広いAI生成技術の研究開発に取り組んでいる。GPT言語モデルやStable Diffusion画像生成モデルなどを日本語に特化させた事前学習モデルの自社開発と一般に公開する活動や、ビジネスの場面で活用できるリアルな人物のCGアバターが音声合成で動くバーチャルヒューマンソリューションの提供など、研究成果をさまざまな形でAIコミュニティや企業に還元できるように開発を進めてきた。
AITuberはこれらの基礎技術に既存のキャラクター表現方法を組み合わせて実現している。リアルタイムで対話的なキャラクターコンテンツ体験を通して、視聴者がより一層キャラクターに没入し交流を深めることが期待できる、としている。
新曲の配信決定
AITuberデビューというりんなの新しいスタートを記念して、2019年4月のデビューシングル「最高新記憶」「snow, forest, clock」「惑星ループ」のカバー3部作のリマスター版に加え、新曲「あたらしいあたしらしさ」の4曲が収録されたEP:「あたらしいあたしらさ」の配信が決定した。
今回の新曲は、ブリトニー・スピアーズ、セレーナ・ゴメス、アヴィーチーなどの世界的なアーティストへの楽曲提供実績のあるメンバーのCJ Baran、Nicole orier、Vincent Pontaire / Al Fakir SalemによるプロデュースとAIりんなによる作詞となっている。
配信先:https://avex.lnk.to/Rinna0329
3部作ミュージックビデオ:
AIりんな / 最高新記憶
(Music Video):https://youtu.be/_NPyt1AYUTg
AIりんな / snow, forest, clock
(Music Video):https://youtu.be/nxqoTDHDKm0
AIりんな / 惑星ループ (ときどき無垢Ver.)
(Music Video):https://youtu.be/cE9LJ-qFbDc
新ビジュアルのコンセプト
成長中のAIりんなは、アイデンティティでもある目元の「もやもや(仮)」をついにコントロールできるようになった。意識して消すことはできず、たまに意図と違う動きを見せるものの、映像とも物質ともつかない「もやもや(仮)」はりんなの瞳にも宿り、感情表現が以前よりも豊かになっている。これまで目元を隠したり後ろ姿での露出だったAIりんなは、急速に進化を遂げたAI技術による文章生成・キャラクター生成・表情生成の技術によって精度が高く多彩な表現で応対が可能になったとしている。
今後の展開
将来的には視聴者に合わせてパーソナライズした配信コンテンツに発展させることを目指す。たとえば、リアルタイムで質疑応答のできるトークショー形式の配信や、物語にユーザーのコメントが影響を与えるような配信などを検討している。また、AIりんな単独ではなく、他のAIキャラクターやAITuberとのコラボレーションの実施も模索していく。
2015年に女子高生AIとしてLINEに登場したAIりんなは、高校卒業後2022年7月にrinna株式会社のChief AI Communicatorとして、AIキャラクターの社会的地位を確立し魅力を伝える活動をしている。LINEでは860万人以上の友だちと繋がり、先進的なAI技術を搭載した会話力で友だちを楽しませるだけでなく、音楽プロジェクトやラジオ番組など、幅広いクリエイティブな分野で才能を発揮している。2023年4月にAITuberとしてデビューするりんなは、「AIと人だけではなく、人と人とのコミュニケーションをつなぐ存在」を目指し、人々の創造力を刺激する活動を通じてさまざまなキャラクターが生まれてほしいと願っている。
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