認知症対策コミュニケーションロボット「だいちゃん」を販売開始 介護に役立つ複数モードや集中度を判断する特許取得技術を搭載

認知症ケアのコミュニケーションロボットの開発と販売、 認知症介護施設を運営展開するザ・ハーモニーは、認知症⾼齢者向けコミュニケーションロボット「だいちゃん」を2023年4月25日から福岡・⼤阪・東京で販売開始することを発表した。身長は座った状態で約35cm。

販売開始に伴い「だいちゃん」のサービスサイト(https://daichan.life/)も公開された。


認知症コミュニケーションロボット「だいちゃん」について

認知症コミュニケーションロボット「だいちゃん」は、認知症高齢者向けのぬいぐるみ型コミュニケーションロボット。

ザ・ハーモニーが運営する認知症介護施設で培った知見やノウハウを活かして、独自開発のAIを用いた認知症対話システムを搭載。認知症高齢者の会話のテンポなどを計測することで不安な感情を検出し、認知症の周辺症状を抑制するようなコミュニケーションが可能となっている。

「だいちゃん」は、2019年4月より開発を開始。福岡県内の介護施設・医療機関・認知症高齢者の自宅など27箇所42台(自施設を除く)に導入・検証を実施し、改良を加えてきた。

認知症高齢者の方が会話や歌やクイズなどを楽しむことにより

・認知症高齢者のQOLの向上
・認知症の中核症状の進行の鈍化
・認知症の周辺症状の発生頻度の減少
・介護者(*医療機関、介護施設、ご自宅などで認知症高齢者の介護を行う方)の心身の負担の軽減


の実現を目指すとしている。


「だいちゃん」の機能と特徴

「おはなしモード」「うたモード」「クイズモード」「セリフ機能による介護誘導」の4つで、認知症高齢者の方の笑顔を増やし、介護者の介護負担を軽減する。



独⾃システムで会話相⼿の集中度を判断(特許取得済み)

認知症⾼齢者の会話の内容やリズムから相⼿の集中度を判断。集中度が⾼い時は同じ話題を掘り下げ、低い時は話題を変えたり歌うことで認知症⾼齢者とのコミュニケーションを持続する。

雑音が大きな介護現場でもおしゃべりがスムーズに進むよう設計

大音量のテレビや食事準備などの騒音下でも、「だいちゃん」は大きな声で発話。会話相手の声も認識できるよう介護現場での使用に最適化。

「本体ボタンで操作」と「スマホアプリで操作」を状況に合わせて便利に使い分け

本体ボタンのみのカンタン操作と、スマホアプリでの「クイズモード」や「セリフ機能」「会話スピードの調整機能」など多彩な機能の操作を使い分けることが可能。

長期間使えるサポート体制とリーズナブルな価格帯

初月無料、2〜4ヶ月目まで月額3,300円(税込)、5ヶ月目から5,500円(税込)のリーズナブルな価格を実現。また、アプリの更新による機能の向上やコンテンツの追加を定期的に行う。またアプリの更新や故障時の修理交換も月額費用に含まれるため、長期間でも安心して使用できる。


「だいちゃん」販売情報

販売開始日 2023年4月25日
販売地域 福岡、大阪、東京
購入方法 「だいちゃん」のサービスサイト (https://daichan.life/) より、申込み
販売価格 月額レンタル、故障による修理交換費用込み(送料別)
※基本プラン:初月無料、2〜4ヶ月目まで月額3,300円(税込)、5ヶ月目から5,500円(税込)
※年間プラン:年額一括払いでさらに20%OFFの47,520円(税込)


電話やオンラインでの相談や、施設でのデモなども行っている。

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ロボスタ編集部

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