ヤマハ株式会社は、「VOCALOID6」専用のボイスバンク『符色』のダウンロード販売を、ボーカロイド公式ショップ(https://www.vocaloid.com/)にて2023年5月9日(火)より開始した。この製品の発売を記念し、5月9日から5月31日の期間、通常販売価格11,000円のところ、50%OFFの5,500円(いずれも税込)で販売するイントロセールを実施する。
「VOCALOID」とは
「VOCALOID」は、ヤマハが2003年に開発した、歌詞とメロディー(楽譜情報)を入力するだけで楽曲のボーカルパートを制作できる歌声合成技術およびその応用ソフトウェア。
実際の人間の声をもとに生成された歌声のデータ「ボイスバンク」を切り替えることで、さまざまな声で歌わせることができる。
2022年10月には、AI技術を用いた新合成エンジン「VOCALOID:AI」を搭載した「VOCALOID6」を発表し、よりナチュラルで表現力豊かな歌声を合成できるようになった。現在、「VOCALOID」を用いて制作された楽曲は「ボカロ曲」と呼ばれ、新世代の音楽として全世界のリスナーから支持され、高い人気を誇っている。
ボイスバンク『符色』
このたび発売するボイスバンク『符色』は、ヤマハが株式会社nana musicの運営する音楽コラボアプリ「nana」において2022年2月に実施したボーカルオーディション「歌って応募!ボカロになれるオーディション」で、グランプリに輝いた「philo」の声をベースに制作したVOCALOID6専用のボイスバンク。
その歌声は、philoの特長であるハイトーンと力強いボイス、ダイナミックに変化する声色を再現しており、ロックからポップスまで幅広いジャンルの音楽を歌いこなす。「VOCALOID6」から搭載された、クリエイター自身の歌唱データをもとに歌い方や歌詞を再現する「VOCALO CHANGER(ボカロチェンジャー)」機能や、日本語・英語・中国語を織り交ぜた流暢な歌唱を可能とするマルチリンガル機能にも対応しており、多彩な音楽表現を追求できます。また本製品のキャラクターデザインは、歌手Adoのイラストなどを手掛けるイラストレーター「ORIHARA」、ロゴデザインは映像クリエイター「iga kitty」によるもの。
なお、このオーディションのグランプリに輝いた「瀧 田子太」は「philo」のサブアカウント名。
「philo」のコメント
nanaが「ボカロになれるオーディション」をやっていて、とんでもない!とお祭り気分でサブ垢で投稿させて頂いたところ、グランプリを頂けてとても驚きました。”瀧田子太”とかいう気軽なアカウントで受けてしまったことを即後悔しておりましたが、それ以上に自分の声が大好きなVOCALOIDのボイスバンクとして発売して頂けることが光栄で、とても嬉しく思います。
皆様それぞれの「符色」を使った楽曲を私も楽しみにしております!
【VOCALOID6 Voicebank 符色デモソング】
1.NEONSIGN (作詞作曲:GUCCHO)
2.コッチヲイデ (作詞:フトメホソシ 作曲:GUCCHO)
「philo」について
SNSを中心に歌ってみた活動をしている女性シンガー。独創的で規格外な歌唱力で歌い上げる。主に演奏できる楽器はピアノで、楽曲のピアノアレンジ等も務める。Adoの「踊」の歌ってみたをTwitterに投稿したところ、当時のフォロワーは2000人だったにもかかわらず、4.9万いいね、100万再生を記録するほどの話題となり、フォロワーが2万人を超える。カバー配信したピノキオピーの「神っぽいな」は、口コミのみでランキング(LINE MUSIC)20位を記録。
・公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@philo_zzz
「ORIHARA」について
Ado を筆頭にダジタル上に生きている人間のイメージディレクターを得意とする。現代のヘアメイクであり、スタイリスト。イラストレーター面では妖しさ、美しさ、儚さなどの反面、力強い眼や特徴的な影、仄暗さのある絵を得意とする。
・所属事務所サイト:https://cloud9pro.co.jp/artist/profile/orihara/
「iga kitty」について
映像クリエイター。ダークで不気味な雰囲気の中にあどけない可愛らしさが残る独創的な世界観が特徴。
イラストやコラージュを用いた現代アート要素のある映像を得意とする。映像制作の他、VJやジャケットデザイン・グッズデザイン・ロゴ制作 等を手掛けることもある。
・所属事務所サイト:https://cloud9pro.co.jp/artist/profile/igakitty/
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