
アドビは2023年7月12日、Adobe Firefly web版で、100以上の言語へのテキストプロンプト入力のサポートを開始することを発表した。
ユーザーインターフェイスも20か国語以上に拡大し、日本語をはじめ、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ブラジルポルトガル語、ポルトガル語のバージョンを同日から提供開始した。
Adobe Firefly(ベータ版)リリース後、Adobe Photoshop(ベータ版)あわせて10億枚以上の画像が生成
アドビは過去10年以上にわたり、業界最先端のクリエイティブツールに数々のAIイノベーションを導入してきた。
そして2023年3月には、クリエイティブの副操縦士として開発した「Adobe Firefly(ベータ版)」をリリース。2023年5月に発表したAdobe Photoshop(ベータ版)も合わせ、これまでに10億枚以上もの画像が生成されている。
このほかにも、Adobe Express(最新バージョンのベータ版)、Adobe Illustrator(英語版のベータ版)にも搭載されており、Adobe Creative Cloudアプリならびにワークフローにさらなる精度、パワー、スピード、使いやすさをもたらし、クリエイターの生産性と表現力を向上するとしている。
その他のAdobe Fireflyの特長
Adobe Fireflyエンタープライズ版
企業向けの「Adobe Fireflyエンタープライズ版」は、企業が自社の所有するブランド資産を使用してAdobe Fireflyをカスタムトレーニングすることで、ブランド独自のスタイルやブランド言語でのコンテンツ生成が可能。
Adobe Fireflyエンタープライズ版は、急増する企業のデジタルコンテンツ制作に対して、コストを抑えたコンテンツの制作を簡素化・加速することにより、クリエイティブなスキルのレベルを問わず、組織のすべての従業員がAdobe Fireflyでブランディングに沿ったコンテンツ生成を行い、またAdobe ExpressやAdobe Creative Cloudを使用したシームレスな編集が可能となる。
Adobe Fireflyは、安全に商業利用できるように設計されており、Fireflyによるワークフローで生成したコンテンツによってはアドビから知的財産(IP)の補償を受けることができるため、企業は安心して本ソリューションを組織全体に導入することができる。
デジタルコンテンツの透明性
ジェネレーティブAIを使用したクリエイティブ制作が急速に広がる中、コンテンツの制作が人間なのかAIなのか、またはAIによる編集なのかといった、デジタルコンテンツとデータの透明性の確保がますます求められている。
Adobe Fireflyは独自のデータセットでトレーニングされており、その生成物にはコンテンツクレデンシャルのタグが自動的に付与される。
コンテンツクレデンシャル機能は、コンテンツの名前、日付、作成に使用されたツールなどの情報、追加編集の内容を示しており、デジタルコンテンツの「成分表示ラベル」の役割を果たす無料のオープンソースツール。これらの情報は、コンテンツの使用、公開、保存といったすべての局面においてコンテンツに関連付けられたままとなり、適切な帰属表明を可能にし、消費者がデジタルコンテンツの真正性について十分な情報を得た上で判断できるよう支援する。
コンテンツクレデンシャルは、AFP、AP通信、BBC、Getty Images、ライカ、Microsoft、ニコン、オムニコム、ロイター通信、Stability AI、Spawning.ai、The Wall Street Journal、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)など1,500以上の企業・団体を擁するコンテンツ認証イニシアチブ(CAI)とのパートナーシップのもと、アドビが設計した。
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