これまで全国で開催され、大きな話題をよんできた「魔法の美術館」が、そごう横浜店にあるそごう美術館で2023年8月1日(火)から開催される。
「魔法の美術館」は国内外あわせての開催回数は100回を超え、毎年新作も登場する大人気の展覧会。子供から大人まで皆が楽しめる「魔法」のような空間に広がる光と影の新感覚の参加型アート展となっている。
出品作品一覧 (敬称略)
《七色小道》 坪倉輝明
魔法の美術館へようこそ。小道を通ると、足元に光があふれて混ざり合い、七色に輝く。
《Immersive Shadow: Bubbles》 藤本直明
壁に映し出されたカラフルなボールを、自分の影でさわったり弾いたりすることができる。
《ユビサキに咲く》 Ponboks(本多大和)
壁に手をかざして動かすと、指先からたくさんの花びらが描かれ、やがて花畑が広がる。
《Shadow+》 徳井太郎 /清水雄大
自分の影の中に幾何学模様や鮮やかな色が現れ、影と映像が重なる不思議な空間を楽しめる。
《衝突と散乱》 藤本直明
床に広がるたくさんの破片を追いかけると、形や色別に集まったり、散らばったりする。
《なげる、あてる、ひろがる》 スイッチ
壁に向かってボールを投げると、当たった場所から音や光が次々に広がっていく。
《幻想シアター》 坪倉輝明
劇場のステージに立つ役者になり、幻の生きものに変身して、物語を演じることができる。
《toatope》 本多大和 / 下田芳彦
手の影から生まれたイキモノが、まるで命を吹き込まれたかのように動きまわる。
《展覧会の絵》 坪倉輝明
作品の前に立つと、自分の姿が名画の中に入り込み、登場人物になりきって動くことができる。
《ミルアンサンブル》 Ponboks(本多大和)
壁に手をかざすと音が鳴り、となりで手をかざしている人と一緒に合奏も楽しめる。
《色のある夢》 藤本直明
作品の空間の中に入ってみると、自分の影が七色の影となって、いくつも現れる。
《つくもがみ》 坪倉輝明
電化製品や家具などの廃棄物が作品の中の自分に吸い付き、ロボットのような姿に変身する。
《SUPER SLIT-SCAN》 渡邊敬之(北千住デザイン)
作品の中に自分の姿が入り込むと、時空がゆがんだように次々と不思議な変化を見せる。
《光の波紋》 森脇裕之
作品に手をかざすと、かざした場所から光が波紋のように広がっていく。
《アニメの公園》 重田佑介
テーブルをみんなで囲んで、歌に合わせてパーツを動かすと、ひとつのアニメーションが生まれる。
《光を当てると浮かびあがる影の美術館》 佐藤江未
身近なものなどを集めて作ったオブジェに光を当てると、名画などの美術作品が浮かびあがる。
動画で実際の作品の雰囲気を感じ取って欲しい。
※掲載写真・動画は、過去の巡回会場の様子および新作イメージのため、実際の展示とは異なる場合があります。
作家プロフィール
坪倉輝明 本展出品作品:《七色小道》《幻想シアター》《展覧会の絵》《つくもがみ》
1987年生まれ。金沢工業大学メディア情報学科卒業後、株式会社1→10designに所属しVRやプロジェクションマッピングなど体験型エンターテイメントシステムの開発を主に手がけ、多数の広告賞等を受賞。その後フリーランスのメディアアーティスト/クリエイティブテクノロジストとして独立。
ソフトウェア/ハードウェア問わず様々なテクノロジーを自在に組み合わせた「現実とデジタルの境のない空間」を作り出す制作スタイルで、テクノロジーを活用した広告制作やメディアアート作品の制作を行っている。
藤本直明 本展出品作品:《Immersive Shadow: Bubbles》《衝突と散乱》《色のある夢》
自然現象の物理モデルを基に独自のモデルを構築し、体験型作品の制作などを行う美術家。数学や物理学による科学的探求と芸術的創造性を融合し、独自の体験性を与える表現を追求している。代表作の《Immersive Shadow》シリーズは、国内外の美術館や建築物へのプロジェクションマッピングなどで80回以上の展示実績を持つ。東京工業大学理学部物理学科卒業。東京工芸大学 インタラクティブメディア学科 非常勤講師。
Ponboks(本多大和) 本展出品作品:《ユビサキに咲く》《ミルアンサンブル》
技術と表現でモノに想像を吹き込み「不思議」をつくる体験型展示クリエイター。
日常に見つけた感覚とインタラクティブな仕掛けを結び合わせたオリジナルの体験制作に取り組み、展覧会での展示やSNSへの動画投稿などを通して、様々な作品を発表している。
2021アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA 一般/エンターテインメント部門 大賞・経済産業大臣賞、
第25回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品、
景丘の家 SPECIAL MONTH「浮遊地下室での光あそび」(2023 / 東京)、
Museum Of The Moon(2022 / ドバイ)、
Ponboksの遊べる体験型アート展「石ころ花の発見」(2021 / 島根)、
六甲ミーツ・アート(2019 / 兵庫)など
徳井太郎/清水雄大 本展出品作品:《Shadow+》
・徳井太郎
電気通信大学大学院修了後、会社員として働く傍らコンピュータを使った作品を制作している。人間の動きを認識するためのシステム開発が専門。専門性を広げる一環で、人間とコンピュータがそれぞれ世界をどう認識しているかを考えている。考えを検証/具体化するために試行錯誤を繰り返し、その過程で得た気づきを作品にしている。
・清水雄大
1989年7月30日生まれ。
武蔵野美術大学 大学院造形研究科 美術専攻油絵コース 修了。
現在フリーランスとして、絵画を中心とした美術教育や、XRコンテンツやデジタルサイネージ、インスタレーション作品等、インタラクティブなコンテンツの開発を行っている。
横断的なメディアの活用により表現活動を行い、認識の更新、拡張を目的としている。
スイッチ 本展出品作品:《なげる、あてる、ひろがる》
スイッチ(Switch)は名古屋造形大学 情報表現領域の教員・学生による新たなメディア表現を創造するユニットとして2008年に結成。領域の学生が入れ替わりで参加できるようにメンバー構成はプロジェクトによって流動的にしており、作品制作や発表の時期によりそれぞれの作品に関わるメンバーが異なるのが特徴。
先輩から後輩へ引き継がれながら従来の作品のメンテナンス、バージョンアップ、そして新たな新作制作などを随時行なっている。最近では愛知県小牧市にある子供向け施設に《なげる、あてる、ひろがる》などのデジタル作品を常設展示するなど地域と連携した作品展開を行なっている。2008年から2019年までのメンバーはすでに大学を卒業しているが、2008年の初代メンバー2人が現在、名古屋造形大学の教員として従事し2019年以降入学の学生とともに制作・研究・運営を行なっている。代表的な作品に《まわる、うつる、ひろがる》《なげる、あてる、ひろがる》《Motion》《あまもり》《しらぬい》等がある。
本多大和/下田芳彦 本展出品作品:《toatope》
・本多大和
技術と表現でモノに想像を吹き込み「不思議」をつくる体験型展示クリエイター。
日常に見つけた感覚とインタラクティブな仕掛けを結び合わせたオリジナルの体験制作に取り組み、展覧会での展示やSNSへの動画投稿などを通して、様々な作品を発表している。
2021アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA 一般/エンターテインメント部門 大賞・経済産業大臣賞、
第25回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品、
景丘の家 SPECIAL MONTH「浮遊地下室での光あそび」(2023 / 東京)、
Museum Of The Moon(2022 / ドバイ)、
Ponboksの遊べる体験型アート展「石ころ花の発見」(2021 / 島根)、
六甲ミーツ・アート(2019 / 兵庫)など
・下田芳彦
Motion Graphicker / Animator. 1988年 神奈川生まれ。モーショングラフィッカー兼アニメーター。
広告、アート、エンターテインメント、カルチャー、様々な領域でモーションデザインを手がけ「BANANA MESSAGE」プロモーション映像、アニメ「宝石の国」オープニングムービー等に携わる。
2020年に面白法人カヤックから独立し、フリーランスの映像クリエイターに。
「映像作家100人」2020に選出。
https://kitasenjudesign.com
渡邊敬之(北千住デザイン) 本展出品作品:《SUPER SLIT-SCAN》
プログラマー /デジタルアーティスト
1981年生まれ、山梨出身。インタラクティブメディアにおける新しい視覚表現を日々模索している。近年は主にARやNFTアートの分野で活動中。主な仕事に、iOSアプリのMEISAIの開発、音のアーキテクチャ展やMediaAmbitionTokyoへの出展、雑誌「広告 Vol.416 特集:虚実」のアートワークなど。
https://kitasenjudesign.com
森脇裕之 本展出品作品:《光の波紋》
1964年生まれ ライト・アーティスト/筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻修了
現在、多摩美術大学情報デザイン学科教授
学生時代より、ライト・アート、キネティック・アートの作品制作を始める。
LEDなどの光るパーツを用いたインタラクティブなインスタレーション作品で知られる。人の影に反応する《レイヨ=グラフィー》(1990年)、《夢を見る夢を見た…》(1995年, ARTEC’95準グランプリ受賞)、《Geo-Sphere》(1996年, ロレアル奨励賞受賞)などの代表作では、電子パーツそのものが重要な作品要素となっている。2005年「日本の知覚」展(クンストハウスグラーツ他)で、《Lake Awareness》を発表。草創期から取り組んできたLEDアートの世界は、近年では新宿タイムズスクエア、ソラマチなどで大規模な野外イルミネーション作品に拡大している。また《記憶の庭》(1998年, マルチメディアグランプリ アート賞受賞)、《時花(トキハナ)》(2001年, 水戸芸術館開館十周年記念「宇宙の旅」展)などで、メディアを用いたインスタレーションを展開する一方、ファッション・デザイナーとのコラボレーションで、紅白歌合戦の小林幸子電飾衣装を手がけた。演劇パフォーマンス「パパ・タラフマラ」の数々の舞台でライトオブジェを担当、公演「SHIP IN A VIEW」でヴェネツィア・ビエンナーレに参加するなど、異分野とのコラボレーションも多い。
重田佑介 本展出品作品:《アニメの公園》
映像プロダクションを経て、東京芸術大学大学院映像研究科修了。 驚き盤やゾートロープなど装置を含めた広義なアニメーションへの興味からメディアアート領域で活動。 フィルムの登場によって、元々アニメーションの持っていた装置(メディア)と映像(コンテンツ)の2面性が切り離されたと考え、古典アニメーション的な立場から、映像とその外側にある装置や空間を横断的に体験するアニメーション作品を制作。 《がそのもり》第14回文化庁メディア芸術祭、《お話の力学》第12回文化庁メディア芸術祭、第31回東京ビデオフェスティバル、イメージフォーラム・フェスティバル2009など国内外で多数展示上映。 その他に2014年に水墨画をピクセルアニメーションで表現した《画素山水》(横須賀美術館/神奈川)や、ワイプという映像表現をテーマにした《身体の動かし方》(NHK Eテレ/テクネ)など。
佐藤江未 本展出品作品:《光を当てると浮かびあがる影の美術館》
2020年から本格的に光を当てると浮かび上がる影アート製作を始める。廃棄物や身近な素材などから影アートを作り出す。これまでテレビや新聞、webなどを含むメディアに20本以上紹介される。BOTANISTブランドムービー、舞台「六番目の小夜子」等にも作品提供。
これまで、3回の個展を開催。落とし物、忘れ物、かつては誰かの物だったものを素材として製作した「Lost and Found~おとしもの~」(2020) 、注目されない身近な素材を、その素材ごとで作品を製作した「Pride of Materials~あつまるとつよい~」(2021)、光を当てる前と後で違った「TWISTED ひねくれモノ」(2022)
舞台照明家。
http://messy.work/
開催概要
会期 | 2023年8月1日~ 9月10日*会期中無休 |
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会場 | そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階) |
開館時間 | 午前10時~午後8時 *8月16日(水)は午後7時閉館(入館は閉館の30分前まで) ※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合がございます。 |
入館料 | 一般1,200(1,000)円、大学・高校生1,000(800)円、中学生以下無料 *消費税含む。 *( )内は、前売および以下をご提示の方の料金です。[クラブ・オン/ミレニアムカード、クラブ・オン/ミレニアム アプリ] *障がい者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは無料でご入館いただけます。 *前売券は、2023年7月31日(月)まで、そごう美術館または公式オンラインチケット、セブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにてお取り扱いしております。 |
公式オンラインチケット | https://www.e-tix.jp/sogo-seibu_magicmuseum/ |
そごう美術館