アイサンテクノロジーは、オープンソースの自動運転技術を先導するティアフォーと共に、自動運転レベル4の社会実用化に向け、長野県塩尻市にて新型のEVバスを用いた自動運転の走行試験に参加することを発表。
ティアフォーが新たに開発した国内初の量産型自動運転EVバスを用いて、自動運転レベル4の実現に向けた走行試験を2023年8月より塩尻市でスタート。さらに、2023年6月に塩尻市内に開所した地域DXセンター「core塩尻」に、新たに拠点を設けることで、塩尻市との共創活動を加速させるとしている。
2025年度の導入を目指す自動運転移動サービスの技術的な検証を実施
今回の走行試験では、2025年度の導入を目指す自動運転移動サービスの想定ルートの一部を日常的に走行し、技術的な検証を行う。
自動運転走行に必要となる高精度三次元地図は、アイサンテクノロジーと共に、塩尻市および一般財団法人塩尻市振興公社が提供している自営型テレワーク推進事業「KADO」が作成。この走行試験を通じて自動運転の安定性向上を図るとともに、ドライバーによる介入頻度やその発生地点、シチュエーション等のデータを収集、これをもとに自動運転レベル4に向けた技術開発をさらに進める。
塩尻市やその他の関連機関および地域と緊密に連携しながら、2024年度には一部ルートにおける道路運送車両法に基づくレベル4の認可取得、そして2025年度には自動運転サービスの本格提供を目指すとしている。
長野県塩尻市について
塩尻市は、”次世代交通がもたらす安心して便利に暮らせる地域社会の実現”をビジョンとして掲げ、自家用車以外の交通手段の確保や運転手不足への対策として、2020年度から自動運転やAI活用型オンデマンドバスの実証実験を進めている。
2022年度には国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業)」にも選出されるとともに、「塩尻市自動運転コンソーシアム」を組成し、自動運転サービスの社会実装に向けた取り組みをさらに強化。加えて、塩尻市および一般財団法人塩尻市振興公社が時間にとらわれず働ける就労方法を提供する自営型テレワーク推進事業「KADO」を通じ、地域住民が自動運転の運行管理や高精度三次元地図製作にも参加している。
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