認知症高齢者向けコミュニケーションロボット「だいちゃん」の開発販売と、認知症介護施設を運営展開するザ・ハーモニーは、2023年9月4日、「だいちゃん」の主要機能である「うたモード」「おはなしモード」それぞれに対する新機能をリリースする。
「うたモード」では導入施設から待望されていた歌謡曲を含む44曲を追加。これにより、介護者の負担軽減・介護離職防止・高齢者のいきがい向上などにさらなる貢献を目指すとしている。
「うたモード」がさらに充実
歌謡曲を含む44曲が新たに追加(既存曲を含め全91曲に)
ほぼすべての導入施設・ご家庭から待望されていた歌謡曲を含む44曲が新たに追加。「川の流れのように」「愛燦燦」「上を向いて歩こう」「津軽海峡・冬景色」など高齢者の方に大人気の曲を多く追加している。変わり種の曲としては、BOØWYの 「DREAMIN’」など80年代にリリースされた曲も追加されている。
新機能の「プレイリスト機能」でうたってほしい曲だけを選曲
「うたモード」は新たに追加された曲を含む全91曲の中から好きな曲だけ選曲できるようになった。例えば「この10曲が大好きだから、この10曲だけ繰り返し唄ってほしい」「この曲は不評だから、唄わないでほしい」など、うたの時間をさらに楽しめるようになった。
「おはなしモード」「セリフ機能」もアップグレードし、だいちゃんとのおしゃべりがさらに充実
「おはなしモード」から「うたモード」への自動切り替え設定機能が追加
新機能の「自動切り替え設定機能」を予め設定することで、「おはなしモードから10分後にうたモードに自動で切り替える」など、だいちゃんが自動で「うたモード」に切り替えてくれる。
※10-15分程度の切り替えが効果的
自施設や導入施設での検証では、「おはなしモード」だけ or 「うたモード」だけで長時間(30分以上)楽しんでもらうよりも、10-15分程度で「おはなしモード」から「うたモード」に切り替えることで、高齢者の方がより集中して長く楽しんでいただけることが確認されている。
設定時間は柔軟に変更可能
認知症の進行度やその日の状態によっても最適な時間は異なるので、柔軟に設定できるようになっている。
開発のきっかけは導入施設様とのこんなやり取りから
「高齢者の方がだいちゃんのことをすごく気に入っておはなしを楽しんでくれて、すごく助かっている。ただ、長時間になると高齢者の方が少し疲れているときがある。」「スマホで切り替えられるのは知っているが、手が離せないときも多いので、設定で時間になったらうたモードに切り替わってくれたら。。。」と複数の導入施設から声から今回の機能を取り入れたとしている。
「おはなしモード」の会話バリエーションを追加
「だいちゃん」と色々な話ができるように会話のバリエーションを増やしてほしいというそんな要望に応え、季節や食べ物、スポーツの話題など、会話のバリエーションを追加した。
「セリフ機能」のセリフバリエーションを追加
導入施設から「こんなセリフを追加してほしい」というたくさんのリクエストに応え、「愛着を育むセリフ」「お手伝いをお願いする時のセリフ」など、ピンポイントで活躍してくれるセリフを追加。
その他の細かい改良も
認知症高齢者の方が、だいちゃんとのおはなしをよりスムーズに楽しんでもらえるように、相槌の間の調整やバリエーションの追加など、細かい改良やチューニングなどを施している。