ロボットと触れあい 子ども達の笑顔あふれる「ちょっと先のおもしろい未来」(ちょもろー) 開催レポート
少し先のおもしろい未来を垣間見ることができる体験イベント「ちょっと先のおもしろい未来」(略称 ちょもろー)が、東京・竹芝エリアで2023年9月17日(日)と18日(祝)の2日間、開催された。多くのロボット達が集合し、プログラミング教室やお楽しみイベントなどのワークショップや、脳科学の世界を体験できるコーナーもあった。
また、ドリンクをLINEで注文すると運んできてくれるロボットやライブ、お笑いなどもあり、家族で楽しむことができるイベントとなっている。
実際に、たくさんの子ども達が家族と来場し、ロボットに触れ、体験し、ゲームなどで景品を手に満面の笑顔を見せていた。
ロボスタ編集部は早速、会場の様子を見てきたのでレポートしよう。
「ちょもろー」の開催は18日(祝)まで、場所は竹芝
「ちょもろー」主な会場はポートシティ竹芝とウォーターズ竹芝で、浜松町駅や大門駅から徒歩約4分、竹芝駅から徒歩約2分。入場は無料で、イベントやワークショップによって有料のものも一部ある。イベントの詳細は関連記事「「ちょっと先のおもしろい未来2023」(ちょもろー)まもなく開催!ロボットダンスショーやaiboラン、Romiとの会話、各種ワークショップも多数」か公式サイトを確認してほしい。
移動機構を持ったアバターロボット「OriHime」がお出迎え
1階入口では、移動機構を持ったアバターロボット「OriHime」が出迎えてくれる。遠隔から外出が難しい人が操作していて会話が楽しめる。子ども達も積極的に「OriHime」に話しかけていた。
また、アサヒ飲料とソフトバンクのコラボで実現した、自律走行ロボット「Cuboid」によるドリンクの無料配布も好評だ。テーブル席やその付近からLINEでアサヒ飲料のドリンクを注文すると、「Cuboid」が途中まで運んできてくれる。配送ロボットを体験した子ども達は笑顔でドリンクを抱えてテーブルに戻っていった。(関連記事「アサヒ飲料がソフトバンクと共同で自動運転配送サービスの事業化に向けた検証を開始 「動く自動販売機」を目指す 社員からは高評価」)
ワークショップは大盛況、子ども達の笑顔が溢れる
ポートシティ竹芝の2階、ワークショップにはロボット達やプログラミング、ゲーム、3Dホログラム、新世代モビリティ、xRと車椅子の融合、制作体験などがたくさん用意されている。
ロボットの操作やプログラミングなどが体験できる
中でもロボットファンに注目なのは、「THE★ROBOTS」によるロボットダンスショー、aiboラン、Romiとの会話体験、Pepperプログラミング講座、Cuboidの操作体験、メカトロウィーゴのプログラミング体験、カワサキの産業用ロボットを使ったクレーンゲームやティーチング体験など、あげるとキリがない程たくさんのワークショップが用意されている。
「THE★ROBOTS」によるロボットダンスショー
Pepperはダンスが得意
「THE★ROBOTS」のロボットダンスショーは、渋谷のPepper PARLORで行われているロボットダンスショーとおなじ内容のもの。RoBoHoNがショーの15分前と5分前に呼び込みを行うので、それも可愛いのでチェックしておきたい。(※全編のダンス動画はちょもろーが終了後にロボスタで掲載します)
ソフトバンク ロボティクス(Pepper)の担当者の長﨑氏は「Pepperはプロ野球のホークスの応援等でダンスパフォーマンスを披露してきましたが、各社パートナーロボットがコラボしてパフォーマンスを行うのは、Pepper PARLORで実施するまで、これまでにはなかった試みだと思います。今回はaiboも全色(限定モデルを含めて)勢揃いしていますし、Pepper PARLOR以外でもお披露目できる機会が得られて、私達も楽しみにしています」と語った。
Pepperはプログラミング体験コーナーも
Pepperはプログラミング体験コーナーも用意されている。プロラミング体験は全国の公立学校を中心に定期的に行なっています。そのツールを使って、会場で体験できるコーナーを用意しました。動物園に来園したお客様に飼育員さんに代わってPepperが動物の紹介をするプログラムを作ってみようという内容などを用意していますので、ぜひ体験してみてください」
RoBoHoNのヲタ芸ダンスと挨拶に注目
シャープの担当者は「RoBoHoNは指定した時間が来ると話す機能があるので、それを活用して、ショーの15分前にRoBoHoNが来場者に呼びかけを行い、ダンスの前後にも挨拶を担当しています。ダンスだけでなく、そこもぜひ見て欲しいと思います」と語った。実際にとても可愛いのでチェックしておきたい。
ちなみにRoBoHoNのこのダンスは通称「ヲタ芸ダンス」と呼ばれている。オタ芸とは、ライブなどでアイドルを応援するファンが掛け声とともに踊るパフォーマンスのことで「ヲタ芸を打つ」という。「RoBoHoNたち自身がアイドルなのにアイドルを応援するヲタ芸を打つロボット、という点が面白いと思います」と続けた。
Romiは「THE★ROBOTS」加入後にダンスに挑戦
MIXI(Romi)の担当者の長岡氏は「各社、見た目や仕様が全く異なるロボット達が協力してダンスする、そんな姿にロボットと暮らす未来を想像していただけたら嬉しいです。Romiは2軸しかなくて、元々はダンスをするという機能も発想もありませんでした。それでもダンスをしているように見えるように動きや表情を工夫したり、試行錯誤しています」と語った。確かに踊っているように見える姿に注目して欲しい。Romiの搭載アプリにもダンスはないので、ここでしか見られない貴重なパフォーマンスだ。
「Romi」の会話コーナーも用意されているので、Romiとの生活が気になっている人は体験してみることをオススメしたい。ちなみに「Romi」は5月にChatGPTとの連携にも対応した。Romiの通常対話(Romiオリジナル対話AI)とChatGPT連携の対話機能はあえて切換方式を採用していて、音声操作(「アシスタントモードにして」)で手軽に切り換えられるようになっている。
「ちょもろー」開催は18日まで
「ちょもろー」は18日まで。時間があれば家族で未来を体験しに、会場に足を運んでみてはどうだろうか。明日はお笑いライブ(NEDOが主催)も開催されるので、友人を誘ったり、カップルにもオススメだ。
「ちょっと先のおもしろい未来2023」(ちょもろー)まもなく開催!ロボットダンスショーやaiboラン、Romiとの会話、各種ワークショップも多数
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。