広い敷地をパワフルに除雪 新型の無人自動EVモビリティ「除雪ドローン」を開発 スズキ製ユニット採用 モビリティショーで展示

エバーブルーテクノロジーズは、開発中の無人自動除雪ドローン「除雪ドローン」のバージョン2を開発、新たに実装化に向けたテスト導入を開始した。除雪ドローンver.2.0のプロトタイプは2023年10月25日から東京ビッグサイトで開催されている「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で展示されている。



除雪ドローンver.2.0について

除雪ドローンver.2.0は、スズキ製電動モビリティベースユニットをベースにし、新たに開発。除雪ロボver.1.0では、既存の⼩型除雪機を遠隔操作ができるように改造しエバーブルーテクノロジーズが提供する⾃動操船ユニットeb-NAVIGATORを接続し、搭載することで⾃動操縦化、実証テストを続けてきた。

2022年に除雪ドローンver.2.0の開発リリース発表後の意⾒・要望を受け、新たなニーズにあわせて更に広い敷地をパワフルに除雪できるドローンの開発に向けて検討を続けてきた中でスズキ製の電動モビリティベースユニットの機動性に着⽬。新たなニーズに答えられるパワフルで安全な除雪ドローンの開発にたどり着いたとしている。



除雪ドローンver.2.0スペック
形状 電動モビリティ
サイズ 全長 0.9m x 全幅 0.6m x 全高 0.5m(本体のみ、排土板等搭載機器含まず)
車両重量 92kg(本体のみ、排土板等搭載機器含まず)
装備重量 N/A
最高速度 前進 6km/h、後進 6km/h
実用登坂角度 8度(走行路面状態によって変化)
連続走行距離 30km(常温、積載100kg、平たん路にて前進最高速度で走行時)
稼働時間 5時間(常温、積載100kg、平たん路にて前進最高速度で走行時)
バッテリー SC38-12(12V35Ah) x 2
推進方式 DC24V・210Wx2(30分定格出力)
安全性能 非常停止ボタン / 障害物検知センサー
その他装備 自動操船ユニット「eb-NAVIGATOR2.0」 / アプリ「 eb-CONNECT v2」


開発意図と今後の展開

北海道など豪雪地帯では大量の雪が長時間にわたって降ることから、除雪が適宜行われないと生活に大きな影響が出る。企業の敷地などでは大型重機を使用して除雪するが、重機が入れない建物の壁際や出入り口の周辺では、人力や小型機械による除雪が必要となる。雪を放置すると扉や窓の開閉に影響が出たり、場合によっては雪の重みにより建物の破損に繋がるといった危険があるため、除雪は日常における必須な作業となっている。

除雪ドローンver.2.0、すでに開発と実証テストを続けている除雪ドローンver.1.0共に、このような課題を解決するため、雪のある建物周辺の自動・遠隔操作による正確な除雪ドローンの開発を行い、建物の周辺を正確に除雪することにより除雪作業に伴う負担を軽減し、最終的に雪国の除雪作業人員不足を解消することで持続可能な社会の実現に貢献したいと考えている。

今回開発した除雪ドローンver.2.0は、主に事業所の敷地内通路や大型除雪機が入れない商業施設、公共施設の敷地、駐車場などで利用することを想定し、より広範囲をパワフルに除雪できるよう開発。除雪ドローンを夜間を含めて常に稼働させることで、いつでも除雪されている状態を維持し、積雪や凍結を防止することを目的としている。

尚、今冬よりプロトタイプによるテスト導入を開始、商品化に向けたさらなる調整開発を行っており、東日本電信電話株式会社山形支店との共同プロジェクトで、⼭形県西置賜郡⼩国町の協⼒のもと、⼩国町役場駐⾞場にて自動除雪実証実験を2024年1月~3月に実施する。

除雪ドローンver.2.0は2023年10月25日から東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー 2023」にて展示・紹介されている。

JAPAN MOBILITY SHOW 2023 出展情報
会期 2023年10月26日~11月5日
時間 10:00~18:00
※日によって変動あり
会場 東京ビッグサイト
エバーブルーテクノロジーズ出展場所 西棟1F Startup Street内  環境・カーボンオフセットコーナー
東7ホール 「SusHi Tech Tokyo by 東京都」ブース内にも動画出展有り


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ロボスタ編集部

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