リニア駆動型ロボット倉庫を開発するCuebus、シリーズBで2.3億円の第三者割当増資を実施 MLC、Abies、トヨタ紡織を引受先

リニアモータを活用した世界初の都市型立体ロボット倉庫システム「CUEBUS(キューバス)」を開発するCuebus株式会社は、三菱倉庫グループのMLCベンチャーズ株式会社、AbiesVentures株式会社、トヨタ紡織株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施し、シリーズBの資金調達を行なったことを発表した。
調達金額は2.3億円。

今回の増資引受に合わせて、三菱倉庫株式会社とは、業務提携を締結。三菱倉庫グループが保有するアセットや物流ノウハウを活用し、次世代物流倉庫の構築や物流業界の課題を解決、物流分野での事業開発を中心とした更なる事業成長を目指す。

また、トヨタ紡織株式会社とは、「100年に一度の大変革期」における、次世代ラインの構築や物流最適化を実現する重要な技術要素のひとつとして、CUEBUSの活用を目指す。

また、Abies Venturesは、高度な科学・エンジニアリング技術(ディープテック)を活用し、人類のさらなる発展やサステナブルな社会の創出に貢献するスタートアップを国内外で発掘し、グローバル企業へ育成することを目指す、ベンチャーキャピタル。高い精度やセキュリティなどが求められる産業用途向けAIや、ビッグデータ解析やAIの普及に伴うデータ量及び計算量の増大に対応する情報処理技術を注力分野の一つに掲げている。


「CUEBUS」とは

Cuebusは最先端技術と新発想で実現した「CUEBUS」を開発している。「CUEBUS」は、Cuebusが開発しているリニアモータとフレームをジョイントを活用した都市型立体ロボット倉庫システム。拡大しているEC需要に対応した次世代物流サービスを提供し、生活圏物流のプラットフォームとなる世界を目指すとしている。


リニア駆動型ロボット倉庫「CUEBUS」

「CUEBUS」は、フレームをジョイントし縦・横に拡張するユニット構造形式により、大規模は勿論、都市部の狭い場所でも利用者のニーズや利用環境に併せてフレキシブルに設置と即時稼働することを可能にした。
必要最小限の規模から導入できるので初期投資も最小限に抑えられ、自社で倉庫を持つ事ができなかった中小企業に対しても導入しやすく、圧倒的な利便性とコストパフォーマンスで物流倉庫の生産性向上と人手不足などの課題を解決する。

リニア駆動型ロボット倉庫“CUEBUS”


物流業界は自動化・省人化システムの導入が急務

物流業界は、2024年問題や少子高齢化、人手不足など多くの課題を抱えており、持続可能な社会実現のためには自動化、省人化システムの導入は不可欠となると言われている。
Cuebusは「あらゆる生活圏物流のプラットフォームとなる世界」を掲げ、次世代の物流倉庫を構築し、物流業界が抱える多くの課題を解決することを目指す。

引き受け元のひとつ、三菱倉庫グループは「今回の業務提携を通じて、三菱倉庫グループでは、保有するアセットや物流ノウハウを活用し、Cuebusと次世代物流倉庫の構築や物流業界の課題解決を目指すと共に、物流分野におけるCuebusの事業開発を中心とした更なる事業成長を支援してまいります」と語っている。

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ロボスタ編集部

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