四国地方の公道で自動運転EV「MiCa」が初運行 2024年度中の通年運行を目指して伊予市がBOLDLYなどと協力 実証運行開始

高齢化や慢性的なドライバー不足に伴い、公共交通の維持・確保が課題となっている愛媛県の伊予市は、BOLDLY株式会社および伊予市内に本社を置く株式会社植西運送などの協力の下、2024年1月31日~2月29日に、伊予市双海地域で自動運転EV「MiCa(ミカ)」(エストニアAuve Tech社製)の実証運行を行う。

同実証は、国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金」を活用して実施するもので、1台の車両を運行するが、同市は今後、通年運行に向けて2台目の車両を導入予定であり、2024年度中の「MiCa」の通年運行の実現を目指している。

なお、四国地方の公道で「MiCa」が走行するのは、同実証が初めてとなる(同社調べ/2024年1月31日時点)。



同実証実験の背景

伊予市とBOLDLYは、2022年度に実施した自動運転バス「ARMA」(仏製)による約1カ月間の実証実験を行っている。この時の実証では、累計850人超が乗車し、乗車後のアンケート結果にて、8割以上の方から移動手段として満足したという回答と、今後の導入に対する期待の声を得ることができた。
これを受け、同実証では、障害物回避機能など新たな機能を備えた自動運転EV「MiCa」を用いて運行ルートを拡大し、通年運行に向けた検証を行う。伊予市、BOLDLYおよび植西運送は、同実証を通して、自動運転技術を活用した持続可能な公共交通サービスの構築および移動促進による地域活性化を目指すと述べている。

【MiCa】

なお、伊予市では、ふるさと納税を活用した事業費の確保にも注力しており、「MiCa」の通年運行の実現に向けた取り組みを推進している。



同実証実験について

同実証では、2022年度の実証実験の運行ルートより、翠小学校から日尾野までの約1.8kmの区間を延伸することで、より幅広い地域に住む方々が気軽に乗車できるようにする。また、2022年度の実証実験の際に多くの要望があった「鉄道との乗り継ぎ」を円滑にするため、JR伊予上灘駅において鉄道との乗り継ぎを考慮した運行ダイヤを設定する他、通勤や通学に利用できるよう早朝から運行する。
また、校区外から鉄道を利用して翠小学校へ通学している児童向けに、通学時間に合わせてJR伊予上灘駅から翠小学校までを直接結ぶ特別便を運行し、双海地域の住民の生活に寄り添った公共交通サービスの実現を目指すとしている。


各社の役割

同実証では、地域の運送事業やバスの運行を担う植西運送と、双海地域でタクシー事業を行う同社のグループ会社のどるばハイヤー有限会社が、同社からのトレーニングを受けて必要な知識とスキルを身に付けた上で、オペレーターや遠隔監視などの「MiCa」の運行業務を実施。 これにより、今後の通年運行を見据えた運行体制の構築を目指す。BOLDLYは、同実証の全体統括に加え、車両の提供や自動走行の設定、同社が開発・提供する運行管理システム「Dispatcher(ディスパッチャー)」の提供、 運行体制の構築などを行う。


▼運行の概要

運行期間 2024年1月31日~2月29日 ※火・木・土曜日のみ
運行速度 時速20km未満
乗車定員 7人(オペレーターを除く)
乗車方法 自由乗車(事前予約不要)
運賃 無料
運行本数 5便/日
走行距離 5.5km(片道)


運行ルートおよびダイヤ





LINE公式アカウント

LINE公式アカウントでは「MiCa」の運行状況やダイヤを確認できる。

QRコードから“友だち登録”を行うことができる

ABOUT THE AUTHOR / 

ロボスタ編集部

ロボスタ編集部では、ロボット業界の最新ニュースや最新レポートなどをお届けします。是非ご注目ください。

PR

連載・コラム