![](https://robotstart.info/wp-content/uploads/2024/02/gtc2024-main.jpg)
NVIDIA は3月18日から22日(日本時間)にかけて、NVIDIAの世界最大級のAIとGPUに関するカンファレンス「GTC 2024」を開催する。5年ぶりに米国サンノゼ・コンベンション・センターでのリアル開催が行われ、オンラインとのハイブリッド開催となる。ロボスタ編集部も現地からのレポートを行う予定なのでお楽しみに。
さて、30万人以上の参加が見込まれているその「GTC 2024」には、900超のセッションと、300超の出展者が参加する。今回の記事では見どころととっておきの情報をお知らせしたい。無料のオンライン参加の耳寄りな情報もお届けしたい(オンライン参加の場合、参加登録を忘れずに)。
生成AI、大規模言語モデル(LLM)、対話型AI、ロボティクス、エッジ・コンピューティング、エッジAIデバイス、デジタルツイン、生物学、サイバーセキュリティ、データセンターおよびクラウド・コンピューティング、ネットワーキング、物理学、量子、科学、高速GPUとそのAPI活用等。
リアルとオンラインのハイブリッド開催
今回の「GTC 2024」のポイントはリアルとオンラインのハイブリッド開催ということ。
リアル会場では最新デモや製品展示も多数
最もお勧めなのはリアル会場での参加で、再注目のNVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン氏による基調講演のほか、識者による多くのセミナー、更には実際に世界各国から研究者が集う最先端の現場の空気に触れることは、勉強にも経験にもなるはずだ。
NVIDIAの発表によれば、AI、自動車、ロボティクス等が多数展示される予定だ。
生成AIからロボティクス、自動運転やEV、GTCの会場では最新技術を搭載した製品やサービス、プロトタイプ等が展示され、最新のテクノロジーを体験し、生成AIの活用方法や可能性を実感することになるだろう。
生成AIパビリオン
生成AIパビリオンでは、世界的に有名な AI アーティスト、Refik Anadol氏による巨大な多感覚インタラクティブ インスタレーションや、Seyhan Lee氏による映画制作者向け生成AIツール「Cuebric」のデモも行われる予定だ。
ボルボ、メルセデス・ベンツ、WeRide、Nuroなどが出展
世界有数の自動車、ロボティクス企業の多くが、このイベントで次世代自動車や自律走行車、自動搬送ロボット等を展示する予定。展示車両には、新型 Volvo EX90、Mercedes-Benz Concept CLA Class、Polestar 3、WeRide Robobus、Nuro R3自律走行配送車などが予定されている。
アジリティ、ボストンダイナミクス、ディズニー、Googleディープマインド
ロボティクス分野では、ヒューマノイドから産業用マニピュレーターまで、Agility Robotics、Boston Dynamics、Disney、Google DeepMind などの企業から25台のロボットが出展するというから要注目だ。
なお、現地ではもちろん英語でのコミュニケーションが中心になるので、英語が苦手な人には不安に感じる部分があるかもしれない。しかし、今回はハイブリッドの利点を活かし、オンラインでのセッションは無料で提供されることも見逃せない点だ。
オンライン参加は無料、しかも一部に日本語字幕、事前登録が必須の理由
ジェンスン フアン氏による基調講演は、日本時間の3月19日(火) 午前5時から行われる。ライブ配信もされるのでオンデマンドで視聴できる。なお、この基調講演を含めて、「オンラインでの参加については無料」(※)で聴講できるので、必ず事前登録をしておこう。
というのも、基調講演を含めて、一部のセッションには後追いながら「日本語字幕版も提供」される予定なので、登録しておけばその情報もメール等で届く予定だからだ。
これなら、英語が苦手の読者も、AIの最新情報や開発関係者たちの貴重な話をいち早く聴くことができるだろう。
(※プログラミングや操作講習などのワークショップDLIは有料)
注目のセッション
基調講演は3月19日(火) 午前5時
「GTC 2024」において最も注目するセッションは、NVIDIAの創業者/CEOのジェンスン フアン氏による基調講演だ。日本時間では朝5時からなので、早起きが必要だが、リアルタイムで押さえておきたい。また、英語が苦手という読者には、のちほど日本語字幕版が提供される予定だ。
900超のセッション、注目は・・・
AIやロボティクス、グラフィクス、医療など、様々な分野からこれほど著名な研究者が集まるイベントはそうそうない。特にロボスタ読者にお勧めしたいのは、スタンフォード大学のFei-Fei Li博士や、OpenAIのBrad Lightcap氏はもちろんのこと、ボストンダイナミクスの講演でお馴染みのMarc Raibert 氏(The AI Institute)、Google DeepMindのVincent Vanhoucke氏の講演もチェックしておきたい。特にGoogle DeepMindはロボティクス部門の担当者なので、ロボット関連の興味深い話が聞けそうだ。
他にも、NVIDIAのAIリサーチやロボティクス研究担当、マイクロソフトの生成AI担当、フォード、ピクサー、アドビ、アメリカ合衆国特許商標庁、米国運輸省道路交通安全局など、多くの識者の登壇が予定されている。
ロボティクス関連のセッションの一覧はこちら。
ロボティクスだけでも豊富に用意されている。
https://www.nvidia.com/gtc/sessions/robotics/
自動運転関連のセッションの一覧はこちら。
https://www.nvidia.com/gtc/sessions/automotive/
デジタルツインなど、産業デジタル化 – 最新事例セッションの一覧はこちら。
https://www.nvidia.com/ja-jp/gtc/sessions/japan-industrial-digitalization/
Japan AI Day開催が決定!!
更に耳寄りな情報として、日本時間の2024年3月22日(金) 10~17時にかけて、日本向けのイベント「Japan AI Day」が開催される。日本の大手企業や開発企業、研究者による日本語、または日本語字幕付きのオンライン配信を聴講できる。セッションの詳細等は「GTC 2024」公式サイトで確認できる。なお、ロボスタでも詳細を追って記事でご案内するのでお楽しみに。
「GTC 2024」公式サイト/事前登録
この記事を読んだ人におすすめ
-
NVIDIA 日本向けイベント「Japan AI Day」3/22にオンライン開催 生成AI・LLM・デジタルツイン・エッジAIなど12講演 大手企業も登壇
-
NVIDIAが生成AIのプロフェッショナル認定制度を発足 技術者が技術的な信頼を確立できるよう支援
-
いよいよ明日開幕!世界最大級のAIとGPUイベント「NVIDIA GTC 2024」現地直前レポート、サンノゼの青空の下で
-
NVIDIA 大規模言語モデルと生成AIにも特化した「Blackwell プラットフォーム」とは 性能向上は最大30倍、コスト/エネルギー消費は最大1/25に
-
NVIDIAリサーチの最新研究「LATTE3D」とは?生成AIでテキストから3Dモデルを1秒以内に創造するデモを公開
-
NVIDIAがヒューマノイド開発プラットフォーム提供を発表 ディズニーの二足歩行ロボットが登壇 Jetson Orinから次世代Thorへ
-
NVIDIA 自動運転開発に生成AI対応の「DRIVE Thor」を採用、次世代Blackwellアーキテクチャ搭載 世界最大のEVメーカーBYDとの連携強化
-
NVIDIA 6Gワイヤレス通信を進化させるAI研究・開発者向け「6G Research Cloudプラットフォーム」を発表 富士通やソフトバンクなどと連携