東京都と日本科学未来館がコラボ「Tokyo Mirai Park」 国際宇宙ステーションシミュレーターや「脳の声」を聞くメガネなど

日本科学未来館に、東京都が運営する未来に向けての共創活動拠点「Tokyo Mirai Park」(トーキョー ミライ パーク)が2024年11月29日にオープンした。

「Tokyo Mirai Park」はこれからの東京を形づくる最先端のテクノロジーを開発する企業や大学などが集い、子どもたちをはじめとするさまざまな来場者がその技術を体験することで、未来の「想像」と「創造」に取り組んでいくスペースである。

「Tokyo Mirai Park」とは

「Tokyo Mirai Park」は、未来の東京につながる最先端テクノロジーや新たなアイデアなどが体験できる1階スペース「Park (パーク)」と、イノベーション創出に取り組む東京都のパートナー事業者の拠点となる3階スペース「Lab(ラボ)」からなる。

1階スペース「Park」では、IoTデバイスを使った次世代の都市農園や、眼の動きから脳の状態を推定するメガネ型デバイス、国際宇宙ステーションシミュレーター「宇宙デジタルツイン」など開発中の技術の体験や、東京の未来に向けたアイデアを来場者が書き込み、みんなで「東京の未来年表」をつくっていくプロジェクトなどに参加できる。

3階スペース「Lab」は、企業や大学などが交流しながら新たなアイデアやプロトタイピングの開発・実証を行う拠点であり、一般の人が参加できるワークショップや成果発表イベントなども不定期に開催する予定だ。

「Tokyo Mirai Park」の名称は、9月から先行公開していた館内スペースの来場者投票により決定した。

日本科学未来館では、2021年4月に新たなビジョン「あなたとともに『未来』を作るプラットフォーム」を掲げ、企業や大学・研究機関、クリエイターなどの多様なステークホルダーが集い、来館者とともに未来をつくる開かれた“実験場”となることを目指していく取り組みを推進している。

東京都とはこれまで、臨海副都心における次世代モビリティの共同実証プログラムなどを推進してきており、さらなる連携を目指して2024年8月に連携協定を締結、最先端科学技術の体験や実証などの科学コミュニケーション活動の推進、および研究開発活動の活性化に向けた企業や大学等の交流促進など、臨海副都心エリアでのイノベーション創出に向けた取り組みを協力して進めていくこととした。

尚、本拠点はそれに基づくもので、東京都が推進する「東京ベイeSGプロジェクト」の一環である。

名称 「Tokyo Mirai Park」(トーキョー ミライ パーク)
場所 日本科学未来館 1階スペースおよび3階スペース
休館日 毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は開館)、12月28日~1月1日
※春・夏・冬休み期間等は火曜日も開館する場合もある。日本科学未来館の開館日に準じる
入場料 無料
※常設展、ドームシアター、特別展への入場は別途料金がかかる


施設について

1階スペース「Park」

未来の東京につながる、さまざまな最先端テクノロジーの体験や実証への参加を通して、未来の東京をつくるプロセスに参画できる。

主なコンテンツ(2024年11月現在)


・みんなでつくる! 東京ベイeSG未来年表

50年、100年先の東京の未来を想像し、来場者や専門家など、みんなでアイデアを書き込みながら、「東京の未来年表」を作り上げるプロジェクト。(東京都「東京ベイeSGプロジェクト」)

・都市で緑豊かな農園をつくる「IoTアーバンファーミング 」

IoTデバイスを使った次世代アーバンファーミングユニットを会場内に設置し、育成します。来場者参加型の見守り体験や、参加企画を実施する。(プランティオ株式会社)

・国際宇宙ステーションシミュレーター「宇宙デジタルツイン」

国際宇宙ステーションの環境を再現することで、地上にいながら宇宙にいるかのような体験や実験を可能にする宇宙デジタルツインと、開発中の宇宙ロボットを体験できる。

・みんなの「脳の声」を聞く「BHQメガネ」

眼の動きから脳の状態を推定するメガネ型デバイスを使用し、さまざまな「未来の東京」のイメージに対する“脳”インタビューに参加できる。(BHQ株式会社)

・ストリーモ・モビリティサービス実証

公園や歩道でも安心・安全に移動できる立乗り三輪モビリティを使用して、街中で誰もが気軽に使えるモビリティ・サービスの実証プログラムに参加できる。(実施日:2024年12月7日、8日、14日、15日 ※事前予約制)

・環境にやさしいEVレーシングカートシミュレーター

排気ガスが出ず、騒音が少ないEV(電気自動車)。移動だけでなく、都市内の遊びやスポーツ、エンターテインメントでも活躍する可能性をレーシングカートシミュレーターで体験できる。(TOMS株式会社)

・オートフォーカスアイウェア

モノとの距離を測るセンサーと、形が変わる特殊なレンズでピントを調節。近くも遠くもはっきり見ることができる。(ViXion株式会社)

3階スペース「Lab」


先端技術やアイデアを持つ企業や大学などが集まり、研究開発やプロトタイピング、実証・社会実装プロジェクトを推進するほか、その取り組みに一般の方も参加いただけるワークショップやイベントなども開催する。

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ロボスタ編集部

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