日本科学未来館は、ソニー、JAXAと共同で、カメラが搭載された超小型人工衛星を子どもたちが操作して地球を撮影するイベント「こども地球撮影プロジェクト in 日本科学未来館」を2024年10月20日・11月23日に開催する。
一般の宇宙利用が加速する未来に向けて、人工衛星を自ら操作する体験を通して、子どもたちに宇宙技術や地球環境問題を身近に感じてもらう2日間のイベントとなっている。
JAXAの専門家がメイン講師を担当
イベント1日目は、宇宙や人工衛星について学んだあと、撮影する日時や地点を決め、撮影を予約するコマンドを参加者自身が人工衛星に向けて送信する。また、未来館のシンボル展示「ジオ・コスモス」を使った特別ツアーにも参加。人工衛星と地球について理解を深めながら、宇宙のスケールも感じられる内容となっている。
2日目は人工衛星から届いた地球の写真をドームシアターの大画面で鑑賞。自ら撮影した写真を通して、宇宙から地球を見る視点を体感する。また、同人工衛星がこれまで撮影したさまざまな地球の写真から環境問題なども学びます。2日間を通して、JAXAの専門家がメイン講師を担当する。
超小型人工衛星「EYE」を操作
参加者が操作する超小型人工衛星「EYE」はソニーの「STAR SPHERE」プロジェクトが2023年1月に打ち上げたもので、“誰もが触れる人工衛星”を目指して開発された。
「EYE」には撮影用カメラが搭載されており、撮影日時や地点などを地上からコマンドを送ることで簡単に指示することがで可能。「EYE」を活用した撮影イベントは2023年10月に佐賀県からスタートし、これまで神奈川県、兵庫県、北海道、沖縄県で実施。今回日本科学未来館館が本取り組みに参画し、本物の人工衛星を操作することによる参加者の主体性や宇宙に対する意識の変化の検証、および新たな教育やコンテンツの可能性の検討に協力するとしている。
開催概要
タイトル | こども地球撮影プロジェクト in 日本科学未来館 |
---|---|
開催日時 | 2024年10月20日 13:00~15:00 2024年11月23日 17:45~19:30 |
会場 | 日本科学未来館 |
参加対象 | 1日目と2日目の両日に参加可能な小学3年生30人程度(事前申込、抽選) |
参加費 | 無料 |
講師 | 村木 祐介氏 (JAXA 第一宇宙技術部門 衛星利用運用センター 技術領域主幹、ソニーグループ株式会社 宇宙エンタテインメント推進室) |
主催 | 日本科学未来館、ソニーグループ株式会社、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA) |
AstroXが超小型ハイブリッドロケットの発射実験に成功 民間宇宙スタートアップによる福島県南相馬で初のロケット打ち上げ
日本科学未来館「量子コンピュータ」「宇宙と素粒子」がテーマの常設展示を予定 未来の可能性に満ちた壮大な研究開発の最前線
NTTが宇宙ビジネス分野におけるブランド「C89」を発表 2033年度に1千億円の売上目指す 島田社長がブランド名称に込めた思い
月面探査車「YAOKI」 IM社の月着陸船「Nova-C」と通信や機器の制御などの統合テストにヒューストンで成功
立命館大学 宇宙地球探査研究センターESEC、ispace袴田武史氏が登壇、月面開発×宇宙ビジネスの可能性を徹底議論レポート
この記事を読んだ人におすすめ
- 日本科学未来館「量子コンピュータ」「宇宙と素粒子」がテーマの常設展示を予定 未来の可能性に満ちた壮大な研究開発の最前線
- 「aiboファンミーティング Vol.18」7月開催 aiboオーナー以外も参加OKのオープンイベント 動く25周年記念aiboが登場 ミニステージ、ライブ配信も
- 分身ロボットでカフェの来店客をおもてなし オリィ研究所ら特別支援学校生徒向けの遠隔就労体験プログラムを神戸と名古屋で実施
- 遠隔操作の人型ロボットで何ができる?早大発 東京ロボティクス 遠隔操作ロボットソリューション提供開始 事例を多数動画で紹介
- アスラテックがロボットのハードウェア事業を拡大 生成AIの効率的な学習、移動や力触覚、バルーンロボットの技術開発にも注力