日本科学未来館 「未来の老い」を考える参加型イベントを開催 モビリティの試乗体験や50年後の老いやICT社会を想像

日本科学未来館では、2024年2月23日〜2月25日の3日間、および2024年3月3日に、常設展示「老いパーク」に関連する2つのイベントを開催するとことを発表した。

実証実験中のモビリティの試乗体験や、「人生ゲーム」で50年後の老いや社会を想像するワークショップを通して、将来、自らの暮らしを取り巻くテクノロジーや社会がどのように変化するかを想像し、未来の老いを考える機会をつくるとしている。

モビリティの体験で「移動」と、ボードゲームを使って「50年後の未来を想像」

2024年2月23日〜2月25日の3日間は、体験イベント「未来のパーソナルモビリティUNI-ONE(ユニワン)に乗ってみよう!」を開催する。

「老いパーク」内で将来身近になるかもしれない技術として紹介している、本田技研工業が開発するパーソナルモビリティ「UNI-ONE」に試乗し、そのユニークな操作性を体験しながら、老化した後の「移動」に関して補助技術の可能性や自らの暮らし方を想像する

また、2024年3月3日には、ワークショップ「想像しよう、形にしよう、あなただけの未来の人生ゲーム」を開催。

老いは誰にでも訪れるが、時代や場所などの環境にも大きく左右されるため、“未来の老い”は想像もつかないほどに変化しているかもしれない。そんな老いの変化をタカラトミーの「人生ゲーム」をもとに開発されたボードゲームを使ってシミュレーションし、“50年後の老い”に想像を膨らませまる。通常の「人生ゲーム」とは異なり、お金だけでなく「大切な人間関係」や「経験・知識」なども、人生の財産として積み上げていく。また、参加者自身も新しいマス目に50年後の未来を想像したライフイベントを書き加えていくことで、オリジナルの「人生ゲーム」をつくりあげる。

「未来のパーソナルモビリティUNI-ONEに乗ってみよう!」詳細

UNI-ONEの利用イメージ
「UNI-ONE」について

UNI-ONEは座ったまま体重移動だけで操作する乗り物で、両手を使った作業をしたり、誰かと手をつなぎながら移動したりすることができる。また立っている人に近い目線の高さになるのも大きな特徴の一つで歩いている人と並んで移動するときに、自然にコミュニケーションをとることができる。

常設展示「老いパーク」では、数年後には身近になっている可能性のある技術として紹介している。

イベント概要

特設体験コーナーで試乗。一人あたりの体験時間は約5分間となる。

日時 2024年2月23日~2月25日
10時00分~17時00分
会場 日本科学未来館 1階 コミュニケーションロビー
参加費 無料(常設展、ドームシアターの入場は別途料金が必要)
参加方法 30分毎の体験時間指定の整理券を当日会場で配布
定員 30分あたり10名程度
参加基準 以下の条件を満たす方 ※試乗にあたり同意書に署名いただきます
・18歳以上/18歳以上の同意がある小学3年生以上/18歳以上の同意とサポートがある3歳以上
・体重110kg 以下、飲酒をしていない、妊娠・怪我をしていない
・履物はつま先が露出されていない
・自力で移乗できる、座位バランスが取れる
主催 日本科学未来館
協力 本田技研工業株式会社


ワークショップ「想像しよう、形にしよう、あなただけの未来の人生ゲーム」

ワークショップ実施イメージ
ワークショップ実施イメージ

タカラトミーのボードゲーム「人生ゲーム」をもとに、京都大学総合博物館の塩瀬隆之准教授が総合監修を務める「中学生によるジェントロジー研究会」(一般社団法人ナレッジキャピタル主催)によって開発された。50年先の自分に起こるかもしれない「老い」を考えながらゲームを体験していく。

イベント概要
日時 2024年3月3日
14時00分~15時00分
会場 日本科学未来館 3階 常設展示ゾーン 実験工房
参加費 入館料のみ(ドームシアターの入場は別途料金が必要です)
参加方法 事前申し込み制(先着順 2024年3月1日 17時00分まで)
※席に余裕がある場合は当日の参加も可能
定員 16組
・小学4年生以上を推奨
・1組3名まで。家族3世代など多世代での参加を推奨
・ボードゲーム体験の際は、他の参加者と共同でプレイしていただきます
(3~4組ごとに1テーブルでご案内します)
参加基準 以下の条件を満たす方 ※試乗にあたり同意書に署名いただきます
・18歳以上/18歳以上の同意がある小学3年生以上/18歳以上の同意とサポートがある3歳以上
・体重110kg 以下、飲酒をしていない、妊娠・怪我をしていない
・履物はつま先が露出されていない
・自力で移乗できる、座位バランスが取れる
ファシリテーション 塩瀬 隆之(京都大学総合博物館 准教授)
「中学生によるジェロントロジー研究会」メンバーの中学生たち
園山 由希江(日本科学未来館)
主催 日本科学未来館
協力 株式会社タカラトミー


「老いパーク」概要


2023年11月22日から公開している常設展示。誰にでも訪れる「老い」について、身体に起こる変化やそれらを助ける技術など、科学技術の観点から注目した展示となっている。

多くの方が自覚しやすい目、耳、運動器、脳の老化現象を、6つの体験型展示で疑似的に実感していき、現在わかっている老化のメカニズムや対処法、研究開発中のサポート技術など老いとの付き合い方の対処法を紹介。体験の最後に「老い」と向き合う方々の人生の捉え方などを知ることで、一人ひとりにとっての豊かな老いとの付き合い方や生き方のヒントを探る。

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ロボスタ編集部

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