ソフトバンク スポーツDXで中学生にバスケを学ぶ機会を拡大 長崎県でBリーグ選手とAIスマートコーチで遠隔支援

ソフトバンクは、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(B.LEAGUE)およびB.LEAGUE・B1西地区所属の長崎ヴェルカと共に、長崎県の五島、上五島、壱岐、対馬の離島の中学生に、スポーツDXでバスケットボールを学ぶ機会を拡大する「B-RAVE ONE Remote Coaching」を実施しており、この取り組みに参加した離島の中学生が練習の成果を披露する島対抗トーナメントを、2025年1月3日と4日に行う。

なお、ソフトバンクとB.LEAGUEによるバスケットボール競技者支援の取り組みは、スポーツ庁の「令和6年度『Sport in Life推進プロジェクト(スポーツ人口拡大に向けた取組モデル創出事業)』」として採択されており、この取り組みはその委託事業の対象になっている。

ソフトバンクは今後静岡県においても、B.LEAGUEおよびB.LEAGUE・B2西地区所属のベルテックス静岡と協力し、静岡市の地域クラブ活動「シズカツ」を通して、子どもたちの自発的な練習や運動の習慣化をスポーツDXで促進する支援を実施するとしている。

「B-RAVE ONE Remote Coaching」の概要

「B-RAVE ONE Remote Coaching」実施の様子

「B-RAVE ONE Remote Coaching」は、B.LEAGUEが推進する社会的責任活動プロジェクト「B.LEAGUE Hope」(B.Hope)と長崎ヴェルカが推進する社会的責任活動プロジェクト「VELCARES」および「B-RAVE ONE」の取り組みの一環として実施するもの。

離島では物理的な距離があることから教育や経験の格差などの課題を抱えており、過疎地域では少子化により廃部や部活動の維持が困難な状況となっている。また、スポーツの体験のみならず「子供たちが夢を持ち、努力し、学ぶ機会」が減少している現状もある。この課題を解決するため、練習や指導を受けられる機会をスポーツDXで拡大することで、子どもたちがバスケットボールを通して学びを深めることができる環境の構築を目指す。

「B-RAVE ONE Remote Coaching」では、ソフトバンクのスポーツ支援サービス「AIスマートコーチ」などでオンライン指導の機会を提供する他、バスケットボールの試合のプレー成績(スタッツ)を簡単に記録・蓄積できるウェブサービス「MY試合記録」を活用して、生涯にわたってバスケットボールに取り組むきっかけづくりを行う。

実施内容

・「AIスマートコーチ」のお手本動画を使ったバスケットボールのスキルトレーニング

・オンラインでのリモートコーチング
指導者:長崎ヴェルカの選手(#1 松本健児リオン、#4 狩俣昌也、#14 高比良寛治、#99 川真田紘也)、ゼネラルマネージャー、アシスタントゼネラルマネージャー

・「MY試合記録」を使ったスタッツ記録と指導
長崎ヴェルカの代表取締役社長・伊藤拓摩による対面指導(クリニック)

参加者

長崎県の離島(五島、上五島、壱岐、対馬)にある中学校(各島3~6校)の1、2年生

実施期間

2024年11月4日~2025年1月4日
2025年1月3日:トーナメント決戦
2025年1月4日:1on1最強決定戦

「シズカツ」での取り組みの概要

「シズカツ」は、部活動に代わる新たな受け皿として、静岡市が創設の準備を進めている地域クラブ活動で、バスケットボールの他にダンスなどのスポーツ指導を行っている「ベルテックス静岡」が「シズカツ」の実証業務の事業者に選定されている。

「シズカツ」の一環として、ソフトバンクはB.LEAGUEおよび「ベルテックス静岡」と共同で、静岡市の中学生を対象とした「ブレイキン」の体験会を2024年11月22日から実施している。

体験会は全10回のプログラムで、ソフトバンクは、参加者が意欲的かつ効率的に習熟度を高めていけるように、自宅などで自主練習に取り組むことができるコンテンツを「AIスマートコーチ」で展開する。参加者は、2025年2月22日の「ベルテックス静岡」のホームゲームのハーフタイムショーで練習の成果を披露する。

この「部活動の地域展開」の取り組みを通して、子どもたちが自身の興味関心や志向に応じて選択できる多様な活動場所を地域に創出することで、将来にわたって子どもたちの運動機会を確保することを目指すとしている。

ソフトバンクが提供するスポーツ支援サービスについて

「AIスマートコーチ」の概要

「動画で学ぶ、撮影する、比較する、振り返る」を通して運動のスキル向上と、生徒の主体的・協同的な学びをサポートするアプリ。

このアプリでは、スマートフォンで撮影した動画と、お手本となる動画のフォームを並べて比較することで、自分のどこが違っているのか、改善すべき点を視覚的に把握することができる他、AI(人工知能)による骨格解析では、映像だけでは分かりにくい腕や脚など骨格の動きが確認できたり、マッチ度判定で理想のフォームとの差を確認したりすることもできる。

「MY試合記録」の概要

「MY試合記録」の操作画面(※画像はイメージです。実際と異なる場合があります)

バスケットボールのスタッツを記録・蓄積できるウェブサービス。

選手やチームごとにスタッツを記録できる他、大会運営者などが記録した試合結果を読み込むことで、スタッツを蓄積していくことができ、小学生から社会人まで生涯にわたるスタッツを確認できるようになる。

ソフトバンクは今後、日本バスケットボール協会(JBA)と連携して、「MY試合記録」の活用を推進していく。

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ロボスタ編集部

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